知られざる小国世界遺産 - キプロス

ヒロキティア

キプロス島にある3つの世界遺産のうちの1つが、ヒロキティアです。
世界遺産のヒロキティアはキプロスの空の玄関口であるラルナカの近郊にあり、観光客が最も行きやすい観光スポットです。 ラルナカから南西に32キロの地点にあるため、バスやタクシーでキプロスの世界遺産をめぐる事ができます。

キプロスの丘の斜面を有効に使って建てられた住居跡で、ラルナカからレメソスをつなぐ高速道路からも遺跡を見ることができます。 紀元前7000年頃の新石器時代のキプロスの古代遺跡で、1998年に世界遺産に登録されました。

この遺跡は地中海東部に残る先史時代の遺跡としては保存状態が良く、高い歴史的価値があることで重要視されています。

またヒロキティアは集落だけでなく、そこに住む人々を外敵から守るために城壁を張り巡らしていたことが分かっており、新石器時代の早い時期に組織化された社会がそこに存在したことは高い文明を築いてきた証拠です。

当時は近くの河原の石を土台にし、わらを混ぜて土レンガを作り、円形の住居を作ったことがわかっています。 今は当時のものは残っておらず、現存するのはレプリカですが、当時の様子をかいまみることができます。

また壁はかなり厚く頑丈だったようで、厚さは2.5メートル、高さは最高で3メートルもあったといわれています。 それが村を守る役割となしており同時に、傾斜のある地形が自然と砦の働きをしたといわれています。

壁の内側の建造物群は、筒状の構造物が密集して建てられていたと考えられています。
また、土台と外壁は石造りであったため、より重厚なものになっていたようです。
さらに、そこから石器や装飾品、穀物の種や骨製の針などが見つかっており、この地で狩猟採集だけでなく、農業や牧畜も行っていたことがわかっています。

また住居内部も高度な技術と生活力があったことがうかがえます。
内部には長椅子や料理や暖房用として使われた炉などがあり、新石器時代に部屋の中で料理をしていたというのは驚きです。

さらに建造物には窓がいくつかあったこともわかっています。
住居は、中庭があり、そこを中心として密接しており、住居群全体で1つの家のように機能していたと考えられています。

これほどまでに高度で偉大な文明を持っていたにもかかわらず、ヒロキティアの村落は紀元前6000年頃に突然放棄されました。
理由は分かっておらず、謎のままです。

島はそれから1500年ほどの間、無人島になっており、その後ソティラ人がこの地を訪れヒロキティアの村落を発見するに至りました。

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