知られざる小国世界遺産

トロードス地方の壁画聖堂群(キプロス)

キプロスの中央部はトロードスと呼ばれる山岳地帯となっており、かつて様々な国からの侵略から逃れて、山あいでひっそりと暮らしてきた人々の遺跡や面影が数多く残っている土地です。 どことなく村自体が中世のイメージを思わせる雰囲気を作っており、昔ながらの生活を今もかいまみることができます。

そのトロードス地方で有名な世界遺産は、トロードス地方の壁画聖堂群です。
緑がうっそうと繁った山の中の村の外れに位置し、中世の面影を今に残す、とても貴重な歴史的建造物が残されています。 この壁画教会群は1985年に世界遺産に登録されました。

世界遺産のトロードス地方の壁画聖堂群の特徴は、内部に描かれた宗教画(イコン)です。 その見事なまでの完成度と美しさに、誰もがため息をもらしてしまうことでしょう。 トロードス地方の壁画聖堂群に一度訪れるとまた来たくなるともいわれていて、リピート率が高い世界遺産スポットとしても有名なところです。

それぞれの教会は外た目にも決して豪華ではなく、また大きくもなく、形もそれぞれ異なり、どちらかといえばそれぞれは、こじんまりとした地元の教会という感じです。

ですがその内部に描かれたフレスコ画や宗教画(イコン)は、人々によってビザンティン時代からこつこつと数世紀にわたって描かれてきたもので、その完璧なまでの美しさと精巧さは大変評価が高く、この地の人々の信仰がいかに厚かったかが物語っています。

特にアシヌ教会とボディトウ教会、聖ニコラオス教会の宗教画は完成度が高く、必見です。 またこの地には、キプロスで最も有名な修道院といわれている、キッコー修道院があります。 ペドゥラス村から北西に約20キロ行ったところにある山の中にあります。

火災に何度も遭っており、現在は19~20世紀に建てられた建物になっています。 この修道院には、聖ルカによって描かれた現存する3点の宗教画(イコン)のうちの1つが保存されています。 それが聖母マリアのイコンで、キプロスでも大変貴重なものです。

さらにこのキッコー修道院は1997年、とあるニュースを世界中が駆け巡り、大変話題となったことでも知られています。

それは、修道院の祭壇の左側に安置されたマリア像が涙を流したというのです。

実際に世界中から多くの人がキプロスに訪れ、日本でもメディアに数多く取り上げられたので、知っている人も多いことでしょう。

今は涙は流していませんが、うっすらと涙の跡が残っているといわれています。
こちらも教会群とともに必見のキプロス観光スポットです。

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