北欧世界遺産 - アイルランド
ボイン渓谷の遺跡群
「ボイン渓谷の遺跡群」は1993年にユネスコの世界遺産に指定されたアイルランドの文化遺産です。
およそ780ヘクタールもの敷地面積をもつこの世界遺産は、中石器時代の生活用品が発掘される、考古学的に非常に貴重な価値をもつスポットだとされています。

アイルランドの東部エリアにあるボイン川の中流部(屈曲したような部分)に位置するボイン渓谷には四十カ所もの古墳が残されており、古来の人々が築いたとは到底思えないような、不思議なシステムの遺跡が観られる世界遺産として有名です。
現在はアイルランドを代表する世界遺産として広く公開されていますが、特に大規模な補修工事も何もなく、ほぼその当時のままの姿をしている世界遺産である為、その堅牢性が注目されているスポットでもあります。
ボイン渓谷の遺跡群の中にはおもに「ニューグレンジ」を始めとして、「ノウス」や「ダウス」などの遺産が包括されているのですが、いずれの世界遺産も異様な姿をしており、遺跡に興味がない人が見ても思わず「どうしてこんなものを作ったの?」、「何でこんな所にこんなものがあるの?」と気になってしまうようなミステリアスなスポットになっているので、好奇心をそそられるような世界遺産を好む方にかなりおすすめです。
ちなみにボイン渓谷の遺跡群の遺跡は、天文学を用いないとまず設計できないような造りになっています。
ある程度世界遺産に詳しい方は「じゃあピラミッドの技術を知って、それを真似して作ったのかな…」と考えるのではないかと思われるのですが、実はこの「ボイン渓谷の遺跡群」という世界遺産は、エジプトにあるピラミッドができる以前に造られているのです。
しかも、遺産周辺にはその当時の時代のアイルランドに文字があったという記録もなく、紀元前3200年頃に造られたということが分かるのみで、ほとんどの概要は謎に包まれたままになっています。
この世界遺産はそういった「どうしてここまでのものを造ることができたのか」という謎に包まれている世界遺産なので、天文学やアイルランドの歴史に興味をお持ちの方はぜひ、この世界遺産を訪ねてみましょう。
ちなみにこの世界遺産を観光する際は、ガイドさんを付けることができるのですが、ガイドさんを付けても入れないスポットがあるので見学できるのはごく一部ということになります。
ガイドさんにしっかり質問しておくと色々な秘密を教えてくれる筈なので、ぜひ積極的に色々なことを質問してみましょう。