中央ヨーロッパ世界遺産 - スロバキア

レヴォチャ、スピシュスキー城とその関連文化財

世界遺産のスピシュスキー城は、東スロバキアのプレショフ県レヴォチャ郡スピシュケー・ポドフラジエ郊外にある中世の城で現在は廃墟ですが、中欧で大きな城の一つです。
もともとはスラブ人の大モラビア帝国の城があった場所に、12世紀頃ロマネスク様式の要塞化された石城として建築されました。

世界遺産のスピシュスキー城は、2階建てのロマネスク様式宮殿と3つの本堂のあるロマネスク=ゴシック建築の聖堂が13世紀半ばに建てられ、2番目の城壁外居住地は14世紀に建てられて、城一帯は二重となってしまいました。

15世紀に城は完全に再建されています。 城壁は高くされ3番目の城外居住地が建設されました。 当初名目上はハンガリー王国でしたが、サポヤイ家からトゥルゾー家、ツサーツキー家を経て、チェコスロバキア政府に渡り、現在はスロバキア政府の国有地です。

スピシュスキー城は所有者が幾度か変わっていますが、その度改良・改築されています。 当初スピシュスキー城はロマネスク建築の石城でしたが、ハンガリー王国の次の所有者であるサポヤイ家はスピシュスキ城を後期ゴシック様式に変え、上階を16世紀と17世紀の典型的な後期ルネサンス様式に変えて、過ごしやすい家族の住居にしました。

その後最後の所有者ツサースキー家が生活の不便さから移転し、1780年に城で火災が起こり、それ以降廃墟と化しました。
1970年に城跡の総合的な復元を目指して遺跡とその他の歴史的建造物の調査が始まり、現在スロバキア国立博物館レヴォチャ・スピシュ博物館が徐々に復元作業が進めています。

城下町のスピシュスカ・カピトゥラには、聖マルティン大聖堂や、スピシュスカ・カピトゥラ聖堂、ゴシック様式のジェヘラ聖霊聖堂などがあります。 世界遺産へは1993年に登録され、2009年にレヴォチャ歴史地区が追加登録され、登録遺産名はレヴォチャ、スピシュスキー城とその関連文化財へと変更されました。

実はレヴォチャ、スピシュスキー城とその関連文化財は結構な穴場です。 それはアクセスが不便なので、意外に観光客が少ないのです。

けれど苦労して辿りつく甲斐はあります。 空に浮かぶ城という口コミも多いその外観。 小高い山の頂上にどっしりと構える姿はまさに空に浮かんでいるかのようです。 夜にはライトアップされ、その美しさが際立ちます。

スピシュスキー城は世界の名城25選にも選ばれています。 城内に入ることもできて、展望台も用意されています。 そこから見る景観は本当に素晴らしい。

世界遺産のスピシュスキー城の廃墟と化した城のもつ独特の雰囲気、忘れ去られてしまいそうな危機感など、城内を回っているうちに深い感慨を覚えること請け合いです。

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