旧ソ連地域世界遺産 - アルメニア

ゲガルド修道院とアザト川上流域

アルメニアの世界遺産の一つ「ゲガルド修道院とアザト川上流域」は、国土の9割を高地が占めるアルメニアらしく山間の地にあります。
アルメニアは世界で最も早くキリスト教を国教にした国ですが、このゲガルド修道院も4世紀に設立されたもので、アルメニアの中でも最も古いキリスト教の施設の一つです。

このゲガルド修道院の驚くべき点は、洞窟を利用した修道院で、建物の一部を岩を削って造った点です。 巨大な岩盤を少しずつ削り、修道院を作り上げた信仰心に驚きます。

ちなみに、アルメニアにはこの他にも、山の合間を縫うようにして、小さくて古い石造りの教会が点在しており、世界遺産のゲガルド修道院とアザト川上流域のツアー見学が組み込まれていることが多いです。

アルメニア人の強い信仰心は、厳しい地形をもろともせずに、一つ一つ教会を建設していったことからも感じられます。
世界有数のディアスポラ(祖国を離散した人々)を持つアルメニアですが、その過酷な歴史があるからこそ、祖国や宗教への思いも強いのかもしれません。

ゲガルド修道院の「ゲガルド」とは「槍」という意味だそうで、キリストの生死を確認するためにそのわき腹をついた槍がこの地で発見されたことから名づけられたと言われています。 この槍は、アルメニアの別の世界遺産であるエチミアジンの大聖堂の宝物館に収蔵されています。

洞窟内のゲガルド修道院の内部は、ろうそくのすすで黒くなった石に彫刻が施された壁面を持ち、荘厳で独特の雰囲気をかもしています。
外から差し込む外光が映え、厳粛な気持ちにさせられます。

洞窟内の通路や修道院の周辺には、アルメニアでよく目にする石版彫刻が多く見られます。 これが石かと見まがうほどの繊細な彫刻で、十字架などの宗教的モチーフが刻まれています。 細かい彫刻になると、何と針で石を削っていったのだそうです。 こんなところにもアルメニア人の気質が感じられます。

そしてさらに驚くべきことに、この古い建築にもしっかりと耐震構造が施されています。 入口の脇の、外壁の柱状にくぼんだ構造がそれです。 現在でもアルメニアは地震の多いところです。 当時のアルメニアの建築技術がいかに進んでいたかがわかります。

裏手には、小川に架かる橋があり、また別の小さな洞窟修道院を見学することができますが、その途中の木々には願いをかなえるためのハンカチ類がたくさん結び付けられています。

この世界遺産ゲガルド修道院とアザト川上流域は派手さはないですが、アルメニアの信仰心が感じられるゲガルド修道院や、訪れた人はみな穏やかで満ちたりた気分になる場所であると思います。

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