アフリカ世界遺産 - リビア

キュレネの考古学遺跡

キュレネの考古学遺跡は、リビアの北東部、地中海沿いにある古代都市の遺構です。リビアは北アフリカに位置する国です。もとは干ばつに苦しめられたテラ島(サントリーニ島)の住民が、「アフリカに土地を求めよ」というアポロン神の信託を受けて入植した古代ギリシア人の都市でした。キュレネの考古学遺跡はユネスコの世界遺産に指定されています。

キュレネという名称はアポロン神に捧げられた泉から取られたものです。この泉は現在でも残っており、観光スポットの一つとなっています。ちなみに、現在リビアの東部をキレナイカと呼ぶのもここからきています。

キュレネの考古学遺跡の元となった都市は紀元前631年に建設され、地中海の交易拠点として栄えて以来、数百年のあいだ地中海世界で重要な地位を占めました。その後、紀元前74年にローマの支配下に入り、遺跡の一部はローマ建築に置き換えられました。そして、紀元後365年の地震によって都市は廃墟と化すことになります。

有名なヘロドトスの『歴史』に建設当時の模様が描かれている一方で、18世紀に発見されるまでキュレネの考古学遺跡は1000年以上ものあいだ砂に埋もれたままでした。長いこと書物上でしか知られていなかった幻の都市だったのです。
リビア国内に限らず、地中海でも有数の古代ギリシア・ローマの建築が現存している遺跡として、キュレネの考古学遺跡は世界遺産に指定されました。

キュレネの考古学遺跡には、アテネのパルテノン神殿を凌ぐ規模のゼウス神殿をはじめとして、アポロン神殿、円形劇場、ネクロポリス(共同墓地)、アゴラ(広場)など数多くの遺構が残されています。しかしいまだ発掘作業の途上であり、キュレネの考古学遺跡は全体の一部しか発掘されていません。世界遺産に指定されるほど重要性を認められているにもかかわらず、リビアの内戦などの影響で発掘作業を進めることが困難な状況にあるためです。キュレネの考古学遺跡がその完全な姿を見せるのにはもうしばらく時間がかかることでしょう。

リビア国内には他にも4つの世界遺産が存在しますが、古代ギリシア・ローマと関わりのある世界遺産として、キュレネの考古学遺跡は観光スポットとして高い人気があるところです。自然に恵まれたリビアの渓谷部に、ギリシア風の巨大な石柱などが広い空に向かって何本も直立している姿は圧巻です。北アフリカを観光するなら、キュレネの考古学遺跡は外せない観光スポットと言えるでしょう。

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