アフリカ世界遺産 - リビア

ガダーミスの旧市街

「ガダーミスの旧市街」はリビア西部、国境近くにある世界遺産です。砂漠の中に位置しており、かつて遊牧民のトゥアレグが居住していたオアシス都市です。伝統的で美しい町並みが評価され、1986年に旧市街全体がユネスコの世界遺産に登録されました。

「ガダーミスの旧市街」は古代ローマ時代にはすでに存在していたという記録が残されていますが、それ以前の歴史に関してはよくわかっていないようです。サハラ交易を支えた遊牧民トゥアレグの居住地であり、19世紀頃まで交易上重要な役割を果たしました。古くからある壁で囲われた旧市街区域には近年まで実際にトゥアレグたちが住んでいましたが、現在は彼らは壁の外に作られた新市街地の方に生活の中心を移しているようです。

「ガダーミスの旧市街」は町全体が白く美しい景観をしています。これは暑さ対策として、太陽光を反射するように建物の壁が白く塗られているためです。その上、これまた暑さ対策として数多くのトンネルが存在しており、街路はなるべく日差しが当たらないように工夫されているため薄暗い印象を与えます。実際に旧市街を歩いてみると町の涼しさを実感することができ、新市街ができた後もしばらくは夏期になるとこちらに戻ってきて生活していたという話も頷けます。

また、イスラム教の教義に従って、家族以外の男と女ができるだけ顔を合わせないよう、「ガダーミスの旧市街」にある通路は複雑に入り組んだ構造になっています。人が出払って静まりかえった白く薄暗い迷路のような町を歩いていると、まるで異世界にでも迷い込んだかのような錯覚に陥ります。

「ガダーミスの旧市街」は現在ではすべて空家になっているため、実際に住居の中に入って見学することが可能です。白一色で作られた建物はまるで紙粘土を捏ねて作ったかのような手作り感に溢れており、素朴で愛らしい印象を与えてくれます。また、これらの住居は内装が非常に可愛らしいことでも有名です。白い内壁に赤を基調とした刺繍などの装飾品が散りばめられ、どこかおとぎの国のような空間になっています。「ガダーミスの旧市街」は全体的に女性が喜びそうな世界遺産であると言えるかもしれません。

リビアが誇る遊牧民の町「ガダーミスの旧市街」。そこには異世界のような不思議な都市空間が広がっています。ツアーなどによっては、旧市街の住居で実際に食事をしたり、宿泊までできるものもあります。世界遺産に寝泊まりするなんてなかなかできない体験ですから、思い出作りにそういった楽しみ方をしてみるのも良いかと思います。

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