アフリカ世界遺産 - リビア

レプティス・マグナの古代遺跡

「レプティス・マグナの古代遺跡」はリビア北部、地中海沿岸に位置する古代ローマ時代の都市遺跡です。リビアの首都トリポリから東に130キロほどの場所にあります。北アフリカ指折りの古代ローマ遺跡として観光客たちに大人気のスポットです。1982年にユネスコの世界遺産に登録されました。

レプティス・マグナの歴史は紀元前10世紀頃にフェニキア人が入植したことに端を発すると言われます。その後、ローマ帝国に編入されてアフリカ属州の重要交易都市へと発展し、193年に初のアフリカ生まれのローマ皇帝セプティミウス・セウェルスを輩出したことで絶頂期を迎えます。彼は自らの故郷であるレプティスを優遇して都市開発を推進したため、レプティスは一躍カルタゴとアレキサンドリアに次ぐアフリカ属州第三の都市となったのです。

しかしその後、地中海交易の減少や異民族の侵略などによってレプティスは衰退していき、7世紀にこの地域がアラブ人の支配領域に入って以降、古代都市は完全に忘れ去られて砂に埋もれることとなります。1921年に再発見されるまで「レプティス・マグナの古代遺跡」は1000年以上ものあいだ砂の下に眠っていたわけですが、逆にそのおかげで損傷の被害が非常に少なく、地中海に数あるローマ遺跡の中でも往事の姿を留める傑出した遺跡となっています。

「レプティス・マグナの古代遺跡」を訪れた人はまず、残存する遺構の多彩さに驚かれることでしょう。セプティミウス・セウェルスの凱旋門、完璧な状態の壁やメドゥーサの顔の彫刻が残る公共広場、ほぼ無傷のままのコロシアム、大理石の柱に神々を立体的に彫り上げた美しいレリーフが残るバシリカ(公会堂)、アーチ門の入り口や多くの列柱が並ぶ市場跡、狭いプールのような公衆浴場や内部に壁画が残る“狩りの浴場”、美麗なモザイク画の廊下がある別荘、極めつけは古代の水洗トイレまでもが綺麗な状態のまま残っています。

もはや都市全体が保存されていると言っても過言ではなく、「レプティス・マグナの古代遺跡」を一通り見て回れば、当時の古代人たちの生活を容易に想像することができるでしょう。これでもまだ全体の30%ほどしか発掘作業が進んでいないというのですから驚きです。なお、遺跡には博物館が設置されており、ここでは遺跡から発掘された出土品を目にすることができます。

リビアが世界に誇るローマ都市遺跡「レプティス・マグナの古代遺跡」。遺跡は地中海に面していますので、ロケーションも最高です。美しい地中海を背景に、青空の下で白く輝く古代の都市を歩けば、まるでファンタジーの世界を旅しているような気分になります。ぜったいに期待を裏切らない世界遺産であると言えます。

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