アフリカ世界遺産 - ボツワナ

ツォディロ

現存する現世人類として、最古の系統に属するとされるのがアフリカのサン人です。 砂漠で狩猟生活を営んでいます。 コメディ映画『ブッシュマン』で取り上げられました。
彼らは親族関係の数十人で移動生活を営んでいます。 彼らの遥か祖先が遺した世界遺産でもある壁画が、ボツワナ北西部のツォディロと呼ばれる地域にあります。

~アフリカ最古の住民が遺した壁画群~

書かれた年代は科学的測定から紀元前4000年頃と推定されています。 鮮やかな岩絵が未だに残っていますが、特筆すべきはその絵の密集度合いです。 10平方キロメートルの範囲に4500もの岩絵が存在しています。 他にも岩絵が見つかっている地域はいくつもありますが、ここまで密集した例は他にありません。

ツォディロのあるカラハリ砂漠の丘には、人々が数千年も生活をしていたと思われる数百もの遺跡も見つかっています。 サン人の文化的、精神的に大きな支柱となっている地域のようです。

例えばこの丘をサン人は男性、女性、子ども、および男性の最初の妻とみなしています。 二番目に高い丘は女性と呼んでいます。

サン人はこの二番目に高い丘の洞窟が、死者と世界を支配する様々な神の休息所であると考えました。 そして女性の丘から流れ出る水が真正な水であると考え、それで顔を洗うと幸運がもたらされると信じていました。

サン人は現在の姿を見ると、未開の人々と思われがちです。 口承伝承を持たず、祖先を崇拝せず、直接記憶している親族より古い記憶が残っていません。 また徹底した平等主義者です。

ややもすると古代人と同じではないかと思われそうですが、厳しい砂漠でも生き残る知恵、技術に特化しています。 大干ばつが発生しても影響を受けません。

サン人の事をよく知るための数少ない証拠が、ツォディロの壁画といえます。 この際立った特徴を重視し、2001年にボツワナ初の世界遺産に指定されました。
現在もボツワナ唯一の世界遺産です。

サン人の壁画は他の遺跡にも残っています。 もっとも新しいものはヨーロッパ人の侵攻を描いた1869年のものということで、壁画にヨーロッパ人が登場します。 この時の壁画の描き方は、古来の描き方と変わりが無かったようです。

世界には様々な美術館があります。 宗教の影響を受けた油絵など古いものもありますが、ツォディロの壁画はそれよりも遥かに古いものです。 「砂漠のルーブル」とも呼ばれる壁画群は、サン人の歴史を辿れる貴重な歴史的、文化的資料です。

絵画と違って運び出せないので、ぜひ現地で御覧下さい。

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