アフリカ世界遺産 - ジンバブエ

マトボの丘群

1980年公開のコメディ映画『ミラクル・ワールド ブッシュマン』で取り上げられたのはサン人です。
砂漠に住む狩猟採集民族という珍しい人たちで、かつてはアフリカに広く在住していましたが、今では南部アフリカのカラハリ砂漠に住むのみとなっています。

サン人はアフリカの最古の住民であると考えられています。 サン人がかつて住んでいたジンバブエのマトボの丘群は、現在世界遺産に指定されています。

マトボの丘群は地勢的にも地表に押し出された花崗岩によって20億年ほど前に形成された台地という、珍しい特徴を持っています。 この世界遺産のマトボの丘群は平らなだけでなく奇岩や渓谷が存在するなど、風光明媚な景勝地帯でもあります。

440平方キロメートルはジンバブエ最古の国立公園に指定されています。 この地は19世紀にンデベレ人の国家を建設したムジリカジ王がマトボと名付けています。 「はげ頭」という意味です。

サン人は2000年ほど前に定住しています。 その前にも洞窟を住居として使っていた様で、赤い顔料を使った多くの岩絵を遺しています。 中には1万3000年前に書かれたと推定されるものもあります。ラスコー洞窟の壁画に匹敵する古さです。

また、粘土で造られた炉なども見つかっています。 映画で見られる様な文明からほど遠い人たちという訳ではありませんでした。
マトボはンデベレ人と白人の戦いの舞台となってしまいます。 洞窟内でンデベレ人指導者が殺される事により戦いの幕は下りる訳ですが、その後の白人入植者たちが先住民たちが聖地とみなしていた場所に葬られる事が続き、反発は続きました。

マトボの丘群の洞窟からは様々な焼き物などが見つかっています。 焼き物の多くはンデベレ人の反乱の痕跡です。

また、古くからショナ人をはじめとするアフリカ南部の人々の霊場とされ、多くの儀式や宗教行事が長年行われてきました。 洞窟から精霊の声が聞こえてくるという話も未だに残っているようです。

周囲はクロサイ、シロサイ、キリン、カバなどの野生動物が生息しています。 ジンバブエというと政情不安やハイパーインフレの話題が多く上がりますが、通貨は南アフリカランドと米ドルが広く使われ、ジンバブエドルの発行は停止しています。

観光地に関しては貴重な外貨収入の手段であるが故に警備が厳重となっており、他の地域に比べて治安は安定しています。 世界遺産の雄大な自然の風景、アフリカ最古の住民が遺した偉大な足跡などを堪能するには穴場と言えるでしょう。

ビクトリアの滝やグレート・ジンバブエを観光する際に、世界遺産のマトボの丘群をコースに含めても損をしない場所です。

国でさがす
イタリア
スペイン
中国
フランス
ドイツ
メキシコ
イギリス
インド
ロシア
アメリカ
オーストラリア
ブラジル
ギリシャ
日本
カナダ
スウェーデン
イラン
ポルトガル
ポーランド
チェコ
ベルギー
トルコ
オーストリア
ペルー
スイス
韓国
オランダ
ブルガリア
エチオピア
キューバ
アルゼンチン
クロアチア
ノルウェー
フィンランド
ルーマニア
ハンガリー
チュニジア
南アフリカ
モロッコ
スリランカ
アルジェリア
エジプト
タンザニア
インドネシア
ベトナム
コロンビア
オセアニア
南米
中米
西・中央アジア
東南アジア
中東諸国
アフリカ
旧ユーゴ
バルト三国
旧ソ連地域
中央ヨーロッパ
北欧
知られざる小国