アフリカ世界遺産 - モーリタニア

ウアダン、シンゲッティ、ティシット、ウアラタの古いクスール

日本がマダコを輸入する国で上位にランキングされるモーリタニアは、アフリカ大陸北西部に位置するイスラム教の国です。
北方からの交易路の要所であり、古くから中継貿易で栄えてきました。
イスラム教徒にとって大切なメッカ巡礼の出発点となっています。

~西アフリカからメッカ巡礼を行う出発点~

11世紀頃にイスラム貿易商のオアシスとして、ウアダン、シンゲッティ、ティシット、ウアラタの古いクスールが建設されました。

クスールとはオアシスの住民が作る伝統的な集落で、中心にイスラム教の礼拝施設であるモスクが建設され、その周囲に家や倉庫が配置されています。
そして全体が城壁で囲まれています。防御の観点から、山に建設されるクスールもあったようです。

クスールの建材は日干しレンガです。
サハラ砂漠に近いこの地域は降水が非常に少ないため、雨による侵食を受けにくいのです。
ごく稀に石が用いられる事もありますが、たいていは日干しレンガの厚い壁で囲まれた建物となっています。

もちろん砂塵や砂漠の拡大による侵食の恐れはありますが、モーリタニアにあるものはそれらを防ぎ、古い街並が1000年近く経った今でも残っているのです。
ウアダンなどの4つの街は、12世紀から16世紀にかけて、サハラ地域のイスラム文化の中心となるほど栄えていました。

イスラム教のみならず、15世紀にはヨーロッパの貿易の拠点ともされました。
16世紀以降は交易路が変わったために衰退していきました。
また、黒人の王国であったガーナ王国が滅亡し、アラブ系の民族であるベルベル人の支配が500年以上に渡って続いた事も、街が衰退していった原因と考えられます。

シンゲッティはメッカ巡礼の聖地とされ、イスラム文化史でも西アフリカの歴史でも、重要な都市となっています。
四角いミナレットを持つ石造のモスクがあり、現在でもモーリタニアの国の象徴ともなっています。
内陸部の都市であるにも関わらず、近年発見された海底油田にその名が付けられているほどです。

現在、地球温暖化とともに砂漠の拡大が懸念されています。
これらの世界遺産も、徐々に砂に埋もれて行っています。

シンゲッティには膨大な書物を収めた図書館があるのですが、砂に埋もれていっています。
街も徐々に砂にまみれています。

現在のところは、1996年にクスールが世界遺産の文化遺産に登録されており、危機遺産に登録されてはいません。

今後、砂漠の拡大により遺跡の保存が困難になる事が予想されています。

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