アフリカ世界遺産 - コートジボワール

タイ国立公園

アフリカというとサハラ砂漠の印象が強いためか乾燥した灼熱の大地を連想しがちですが、赤道直下は高温多湿です。 そのような中で育まれた熱帯林もありますが、開発などにより年々減少しています。

~西アフリカ最後の熱帯林~

コートジボワールのタイ国立公園は、西アフリカの一次熱帯林として残る最後のエリアの一つとして世界遺産に登録されています。 世界遺産のコートジボワールは南西部で、ギニアとの国境近くに位置します。

タイ国立公園で特筆すべき事は絶滅危惧種でレッドリストに掲載されている5種類の動物、すなわちコビトカバ、オリーブコロバスモンキー、レパード、チンパンジー、ソメワケダイカーが生息している事です。 チンパンジーは動物園などでおなじみなので驚かれる方がいらっしゃるかも知れませんが、絶滅危惧種なのです。

コートジボワール世界遺産のタイ国立公園は4540平方キロメートル、山梨県ほどの面積です。 非常に範囲が広く、また高低差も80mから396mに渡るため、様々な植生の植物が見られる事が特徴です。 雨期と乾季がはっきりしており、川の流れも降雨によって大きく変わります。
熱帯林には50種類以上の固有種が存在します。 高山植物も1300種類以上が見られます。 独特の植物が見つかっており、例えばソーマトコッカス・ダニエリは大変な甘みを感じさせるタンパク質ソーマチンを生成します。

ソーマチンの甘みは砂糖の5000倍から8000倍ともいわれ、甘味料に使用されています。 タイ国立公園の熱帯林は、様々な物質を生成する自然の工場としての役割も果たしているのです。

樹木がよく育つために、かつては木材利用のために伐採が進み、絶滅したと思われる種もありました。 1972年に商業伐採が公式に終了して以降、植生は徐々に回復しつつあり、絶滅したと思われる種が再発見される事もあります。

これだけ広い国立公園ですが、チンパンジーの個体数は4500ほどと推測されています。 前述の山梨県の面積を想像すると、極めて少ないと理解出来るでしょう。 他にも250種の鳥、50種以上のトンボ、100種近くのアリなど、多様な生き物が棲息している事も確認されています。

周辺の人口が増えており、森林の保護も難しい状況にあります。 1971年には3200人程度だった村の人口は20年で20倍近くに増え、彼らが森林を切り開くということも見受けられます。 また、わずかながら鉱物が得られる事も、鉱山開発による破壊に曝される事になります。

京都大学霊長類研究所がチンパンジーの調査をしにタイ国立公園に行っており、今後は隣国のギニアやリベリアも世界遺産の登録範囲に含められる可能性があります。 環境保護が叫ばれる現在、自分の目で現場を確かめる事は大変重要です。

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