中東諸国世界遺産 - レバノン

バールベック

「バールベック」はレバノン東部、レバノン山脈とアンチ・レバノン山脈の間にあるベカー高原に位置する古代遺跡群です。もともとはフェニキア人たちの神が祭られていた場所であったと言われています。その後、ギリシア・ローマ系の神々と同一視されることになり、現在残っている遺跡もローマ時代に作られたものです。1984年にユネスコの世界遺産に登録されました。

現在「バールベック」に残されている遺跡は、1世紀から3世紀ごろにローマ帝国によって造られた神殿跡であると考えられています。遺跡群の中心を為すのは三つの神殿であり、それぞれジュピター・バッカス・ビーナスを祭ったものです。

ジュピター神殿はそのほとんどが失われているものの、6本の巨大な列柱が威風堂々と天に向かって直立しており、世界遺産「バールベック」のシンボル的存在となっています。列柱の高さは20メートルほどもあり、間近で見上げると信じられないようなスケールで迫力があります。神殿のごく一片だけでもこのど迫力ですから、完全な姿のときはどれほど壮大なものだったのか…。当時の技術力の高さがうかがい知れます。この神殿はあの有名なパルテノン神殿をはるかに凌ぐ規模で、ローマ帝国最大級のものだったと言われています。

バッカス神殿のほうはほぼ完全な姿で残存しています。これほど保存状態の良い古代神殿はそうそう他ではお目にかかることができないでしょう。単に列柱などが残っているというだけではなく、柱や天井に施された装飾も綺麗な形で残っており、古代ローマ・ギリシア時代の芸術作品としても一見の価値があります。ここでは神殿の内部に入ることもできます。

ビーナス神殿は二つの神殿からすこし離れた場所にあり、大部分が崩壊しています。とはいえ、神殿の中心を占める堂はかろうじて形を保っており、往事の様子を想像することができます。その大きさから他の二つに比べて、小振りな神殿であったことがわかります。

「バールベック」にはこれら三つの神殿だけではなく、そこかしこに遺跡が残されており一通り見て歩くだけでも一仕事です。アーチ状の門と四角い窓を持つ建物や、前庭や大庭園、大小さまざまな祭壇なども残されています。よく見ていくと列柱や壁などにレリーフなどの細かい装飾が施されていたりして、見ていて飽きることがありません。

「バールベック」はレバノンが誇る一大世界遺産であり、世界でも指折りの古代ギリシア・ローマ遺跡であると言えます。地中海付近に訪れた際には、ぜひ「バールベック」まで足を運んで古代神殿の美しさと壮大さとを直に感じてみてほしいものです。

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