中東諸国世界遺産

エルサレムの旧市街とその城壁群

「エルサレムの旧市街とその城壁群」は聖地エルサレムにある旧市街地です。1981年にユネスコの世界遺産に登録されました。エルサレムというとユダヤ教・キリスト教・イスラム教共通の聖地として有名ですが、19世紀半ばまでエルサレムはこの旧市街区域に限られていました。そのため、それぞれの宗教における極めて重要な聖地もこの旧市街に集中しており、世界遺産に指定されるのも当然であると言えるでしょう。

しかし同時に、「エルサレムの旧市街とその城壁群」は全世界遺産のうちでもっとも長期間にわたり危機遺産リストに指定されている場所でもあります。エルサレム自体がユダヤ人とパレスティナ人の間で所有権をめぐる紛争のさなかにあり、そのなかでもこの旧市街の所有権は最大の争点となっているのです。「エルサレムの旧市街とその城壁群」は世界でもっともデリケートな世界遺産であると言えるでしょう。

紀元前11世紀にかの有名なダビデ王がこの地を征服して以来、複雑な歴史を歩んできたエルサレムはどこひとつ取っても貴重な遺跡であると言えます。ここでは三つの宗教にとって重要な遺跡を一つずつピックアップしてみましょう。

まずユダヤ教の聖地「嘆きの壁」。かつてここにはユダヤ教の神殿が建っていたのですが、ローマ帝国の侵略によって破壊されてしまいました。その神殿はユダヤ教でもっとも神聖とされていた神殿でした。ユダヤ教徒たちが唯一残されたこの壁に向かって嘆いたというのが名前の由来です。

次にキリスト教の聖地「聖墳墓教会」。「エルサレムの旧市街とその城壁群」の中には、イエスが十字架を背負って処刑場であるゴルゴダの丘まで歩いたとされる「悲しみの道」が残されています。そしてかつてのゴルゴダの丘に建てられたのがこの「聖墳墓教会」です。教会の1階にはイエスの墓があり、2階には十字架にかけられたイエスの像があります。実際にここでこのように処刑されたことを思うと、キリスト教徒でなくとも胸に迫るものがあります。

最後にイスラム教の聖地「岩のドーム」。預言者ムハンマドが昇天(ミウラージュ)を体験したとされる場所で、7世紀末に建てられました。黄金のドーム屋根を有しており、エルサレムのシンボルとも言えるものなので一度はどこかで目にしたことがあると思います。八角形の幾何学的な建築で、外装内装ともに非常に美しい出来となっています。

「エルサレムの旧市街とその城壁群」には、これだけ第一級の史跡が残されており、この地を観光で訪れる価値は計りしれません。とはいえ、エルサレムは世界中からそれぞれの宗教徒たちが巡礼に訪れる聖地でもあります。観光する際には、くれぐれも彼らの邪魔をしないように気をつけましょう。

国でさがす
イタリア
スペイン
中国
フランス
ドイツ
メキシコ
イギリス
インド
ロシア
アメリカ
オーストラリア
ブラジル
ギリシャ
日本
カナダ
スウェーデン
イラン
ポルトガル
ポーランド
チェコ
ベルギー
トルコ
オーストリア
ペルー
スイス
韓国
オランダ
ブルガリア
エチオピア
キューバ
アルゼンチン
クロアチア
ノルウェー
フィンランド
ルーマニア
ハンガリー
チュニジア
南アフリカ
モロッコ
スリランカ
アルジェリア
エジプト
タンザニア
インドネシア
ベトナム
コロンビア
オセアニア
南米
中米
西・中央アジア
東南アジア
中東諸国
アフリカ
旧ユーゴ
バルト三国
旧ソ連地域
中央ヨーロッパ
北欧
知られざる小国