中東諸国世界遺産 - イエメン

ソコトラ群島

「ソコトラ群島」はイエメンの領土であるインド洋に浮かぶ島、ソコトラ島とその周辺の島々のことです。目を疑うほどの奇天烈な植物や珍しい生物などが生息する特異な生態系を有しており、2008年にユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されました。

「ソコトラ群島」の中心を占めるソコトラ島は、アラビア半島イエメンの南方300㎞に位置しています。総面積は約40万ヘクタール。島には平野が少なく、そのほとんどが石灰岩台地と山地で覆われています。年間降水量は約250㎜と少なめです。このような厳しい自然環境の下で、大陸から隔絶されたこの島では独自の生態系が育まれたのです。
「ソコトラ群島」には千を超える固有種(この地にしか生息していない種)が存在するとまで言われています。インド洋のガラパゴスと呼ばれる所以です。

「ソコトラ群島」の見所はなんといっても、その奇観にあるでしょう。単に生物学的に珍しいというだけではなく、見た目からしてトンデモない植物が数多く生息しているのです。異世界やら魔境などと称されるように、「ソコトラ群島」に広がっているのはもはやSFの世界の風景なのです。

数ある固有種の中でもっとも印象的であり、「ソコトラ群島」の顔とでも言えるものが“竜血樹”と呼ばれる木です。キノコのような形状をしており、緑の傘を毛細血管のように広がった不気味な枝が下から支えています。竜血樹が何本も並んだ姿は、まるで巨大なキノコが生息する異星の光景のようです。

他にも、大地から生える白い蚯蚓のような植物、壺のような幹から短い枝を生やしピンク色の花を咲かせる樹木、世界で唯一のウリ科の樹木などなど、この世のものとは思えない珍奇な植物がたくさん揃っています。もちろん、植物が独自の進化を遂げていると言うことは、それに伴い動物や昆虫なども固有種が数多く存在しています。

地球上でもっとも地球らしくない場所とも言われる「ソコトラ群島」。一度でも現地の写真を見れば、その印象深さとインパクトを忘れられなくなるでしょう。島は美しい海に囲まれており、またアフリカ的な荒々しい自然も要しています。現地ではキャンプをすることもできるため、大自然のなかで寝食し奇怪な生態系を思う存分堪能することができます。これほど常識外れの自然風景はここでしか見ることができません。世界遺産でも自然遺産というと、単に学問的に重要度が高いだけで観光には物足りない場所も多いのですが、ここは絶対に期待を裏切らない変わり種と言えます。一度は訪れてみたい場所の一つです。

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