中東諸国世界遺産 - ヨルダン

ペトラ

「ペトラ」はヨルダン西南部にある古代遺跡です。北の死海と南のアカバ湾をつなぐヨルダン渓谷に造営された古代都市で、ペトラという名はギリシア語で「崖」を意味しています。1985年にユネスコの世界遺産に登録されました。中東にある世界遺産の中でもとりわけ有名な遺跡なので、テレビなどで一度くらいは目にしたことがあるかもしれません。

「ペトラ」の特徴はなんといっても、その特異なロケーションにあります。岩礁地帯であるヨルダン渓谷には基本的に岩しかありません。地面はほとんどが乾燥しきった砂に覆われていて土が少ないため、植物の姿もあまり見られず、ひたすら岩場の間を歩いていくことになります。有名な“シーク”と呼ばれる道になると、左右を100メートル弱の高さの岩場に挟まれた細い道になり、まるで切り通しのようなところを通っていきます。

このような特異な環境と中東の要所に囲まれるような立地から、中東交易の拠点の役割を果たし、紀元前1世紀頃からナバテア人の都として大いに繁栄しました。その後、古代ローマの支配下に入ったため、「ペトラ」にはナバテア王国の遺跡だけではなく、ローマ劇場などのローマ風建築も残されています。

「ペトラ」には非常に数多くの遺跡が残されており見どころには事欠かないのですが、「ペトラ」の顔とでもいうべき建造物が“エル・カズネ(宝物殿)”です。断崖絶壁に挟まれた道の途中にあり、垂直に切り立った岩壁を掘って作られています。

「新・世界七不思議」に選出されただけあって、その出来栄えは目を疑うほどです。縦長の長方形にくり抜かれた岩壁の中に、神殿の入り口を思わせるレリーフが極めて立体的に彫り出されています。あまりにも精巧に作られたその姿は、とても平板な岩を彫って作ったものとは思えず、建築された神殿が岩壁からひょっこり顔を出しているように見えます。これが何千年も昔に造られたと思うと、当時の技術水準の高さが伝わってきて感嘆してしまいます。

他にも、岩場を掘って作られたいくつもの墓や、凱旋門、石畳の道や水路、神殿、ダムなど、ここ「ペトラ」には様々な遺跡が存在しています。そして、驚くべきはそのすべてが岩で作られているということです。

ヨルダンが世界に誇る世界遺産「ペトラ」。岩のテーマパークとでも言えそうなこの場所は、世界中から観光客が訪れる人気スポットです。ぜひとも一度は見ておきたい世界遺産の一つであることは間違いないです。

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