中東諸国世界遺産 - オマーン

バハラ城塞

「バハラ城塞」は、オマーン北東のアフダル山の麓にある城塞跡です。オマーンという国は城やら城塞やらが数多く存在していることで有名ですが、100を超えるそれらのなかの頂点ともいえるものが、ここ「バハラ城塞」です。城内には132本の塔があると言われています。

1987年にユネスコの世界遺産に登録されましたが、雨が続くと壁がぼろぼろと崩れ落ちるなど危機的状況にありました。そこでオマーン政府は城塞を非公開にした上で、大金をつぎ込み修復作業を行いました。1993年から六年間続いた修復工事により、現在では綺麗な姿で一般公開されています。オマーンの首都マスカットから南西に200キロの位置にあります。

「バハラ城塞」は13世紀から14世紀にかけて、アラブ系のアズド族によって造営されました。城だけではなく街全体を囲むように12キロに及ぶ城壁が巡らされている巨大な城塞です。街には市場やナツメ椰子などが生えたオアシスが存在しており、かつての繁栄ぶりを窺わせます。バハラは、アフダル山脈の地下水の恵みをうけたオアシス都市だったのです。

「バハラ城塞」には日干し煉瓦とヤシの幹が建材として使用されており、焼き煉瓦とは異なり白っぽいクリーム色をしています。中東の乾いた空気によくマッチしていてたいへん素敵な外観になっています。円筒形や角柱形の塔がいくつも建っており、いかにも城塞といった趣です。点在する高い塔は外敵の侵入がないかどうかを監視するためのものだと言われています。

ついでに紹介すると、城塞のすぐ近くには金曜礼拝用のモスクがあり、一般公開されています。この建物も大規模な改修を受けていますが、肝心のメヘラーブ(メッカの方角を示すための壁の窪み)だけは14世紀のものが保存されており、ここもあわせて訪れたい人気スポットの一つです。

「バハラ城塞」が建つアフダル山の麓には他にも、イズキ城塞・ニズワ城塞・ルスタク城塞の三つが存在しています。さすがはオマーンですね。さらにバハラ郊外の砂漠の中には、バララブ・ビン・スルタンの宮殿として1671年に建造されたジャブリン城があります。こちらも立派な外観と館内装飾を有しており、また城から眺められる景色も素晴らしいです。

「バハラ城塞」はオマーンにある世界遺産の中で、間違いなくもっとも人気の高いスポットでしょう。以前は観光に行ったのに、修復工事のための足場が組まれていて中に入れず残念な思いをした人も多いでしょうが、現在では修復工事が完了しユネスコの危機遺産リストからも除外されています。かつてオアシス都市として繁栄を誇った「バハラ城塞」を堪能してみてはいかがでしょうか。

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