東南アジア世界遺産 - マレーシア

グヌン・ムル国立公園

「グヌン・ムル国立公園」はボルネオ島の北部、マレーシア領にある自然公園です。ムル山の山域一帯が国立公園に指定されており、2000年にはユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されました。

ムル山は標高2,377メートル、総面積528平方㎞。手つかずの熱帯雨林が広がっているジャングルですが、グヌン・ムル国立公園で有名なのは地下地形の方です。ムル山一帯は水に融解しやすい成分でできたカルスト地形であり、熱帯雨林の地下にはいくつもの洞窟が存在しているのです。

特に有名なのが、ディアケイブ、ラングケイブ、ウィンドケイブ、クリアウォーターケイブ、の四つです。これらは一般に「四大洞窟」と呼ばれ、観光客向けに一般公開されています。それぞれに特色があり、どれも何かしらの点で世界最大級・アジア最大を冠するような洞窟です。それらが一か所に集まっているという「グヌン・ムル国立公園」は世界屈指の洞窟の宝庫なのです。

ディアケイブは、空洞の大きさが世界最大級の洞窟です。ジャンボジェット機が通ることができるほどの巨大な入口に始まり、地面から天井までが100メートルを超える洞道が続きます。日本にある鍾乳洞などとはスケールが段違いで、気が遠くなるような年月をかけて形成された大自然のアーケードに圧倒されます。入り口付近の壁に「リンカーン大統領の横顔」に見える凹凸があることでも有名です。

ラングケイブは、全長100メートルほどの小規模な洞窟です。内部はライトアップされており、なんとも幻想的な空間の中を歩いていくことになります。天井からつららのように垂れる鍾乳石をはじめとして、様々な洞窟生成物を目にすることができます。

ウィンドケイブは、洞内に風が吹いていることからその名がつけられました。ところどころ横穴から涼しげな風が流れ込んできて、熱帯の暑さを忘れさせてくれます。最奥部には「王の間」と呼ばれる空間があり、鍾乳石などで華やかに装飾された天然の王室が観られます。

クリアウォーターケイブは、その名の通り澄んだ水が流れ出ている洞窟です。洞窟そばのエメラルド色の地下水が湧き出る場所では、水着を持参して泳ぐこともできます。

またグヌン・ムル国立公園では、コウモリの隊列飛行を見ることができます。日中洞窟に籠っている数百万匹のコウモリが、夕方になると一斉に餌を探しに出てきます。まるで天の川のようにコウモリの大群が空を流れていき、その様は竜に似ていることから「ドラゴン・フライ」とも呼ばれています。

手つかずの熱帯雨林が残るグヌン・ムル国立公園には洞窟以外にも、絞殺し植物や、樹冠の間を通る吊り橋など、見どころはたくさんあります。世界最大級の洞窟を要する世界遺産「グヌン・ムル国立公園」。アクセスも簡単なので、マレーシア・ボルネオ島を訪れた際にはぜひ足を運んでみたいスポットです。

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