西・中央アジア世界遺産 - パキスタン

ロータス・フォート

「ロータス・フォート」はパキスタン北東部にある世界遺産です。「フォート」とは「城塞」を意味します。周囲を約4キロにも及ぶ分厚い城壁が取り囲み、かつては1万人以上の兵士が常駐していたという難攻不落の要塞でした。現在でも建物などはほぼ完全な形で残されています。1997年、ユネスコの世界遺産に登録されました。

「ロータス・フォート」は、スール朝の創始者でもあるシェール・シャーの命で1550年頃造営されました。中央アジアの遊牧民の侵略を防ぐことが最大の目的だったそうです。標高約800メートルの場所にあり、周囲を取り囲む城壁は等高線に従って配置されているため、上空から見ると要塞の敷地は歪な形をしています。「ロータス・フォート」は一部に煉瓦が使われているものの大部分が石造の城であり、全体的にヨーロッパの古城のような雰囲気を醸し出しています。

また、城壁には12の城門があり、どれも巨大でどっしりとした見応えのある造りになっています。中でももっとも美しいとされる“ソヘール門”にはヒマワリの装飾がなされ、入り口のアーチの両側には細かい彫刻が施されたバルコニーが設置されています。ちなみに、これほど門が大きいのはゾウが出入りできるように設計されているためらしいです。

「ロータス・フォート」の広い城壁内には様々な建物がありますが、もっとも高い場所にあって人目を引くのが“ハヴァリ・マーン・シン”です。これは王の執務室だったもので、そのために簡素ながらも美しい二階建ての建物になっています。実際に中に入ってみると非常に見晴らしが良く、四方の窓から城壁とその向こうに広がる原野を望むことができます。要塞の中心からは離れた場所にあり少々歩くことになりますが、ぜひ登ってみて雄大な景色を楽しんでほしいです。

もちろん他にも「ロータス・フォート」の見所はたくさんあります。見たこともないほど巨大な井戸は、階段で底まで下りていくことができます。また、城壁の一端にはかつての処刑場もあります。祭壇のような石の台に大きな穴がぽっかり開いているのですが、そこから囚人を突き落として処刑したらしいです。敷地内には他にも宮殿跡や博物館があったりと、広いだけあって一通り見て回るだけでも半日はかかります。

世界遺産にも指定されており、これほど魅力的な古城であるにも関わらず、それほど観光地化はされていません。しかし、ここを訪れた人たちは決まってパキスタンでいちばんお勧めの場所として紹介しています。城内には地元民が住み着いていたりとのどかな空気が流れています。知る人ぞ知る穴場と言えるでしょう。なので「ロータス・フォート」を観光する際は、たっぷりと時間を取って、木陰で休んだりしながらのんびり世界遺産の古城を見て回ることをオススメします。

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