西・中央アジア世界遺産 - シリア

パルミラ遺跡

「パルミラ遺跡」はシリア中央部シリア砂漠のただなかにある世界遺産です。かつてこの地にはオアシス都市が築かれ、東西交易の中継都市として大いに栄えました。砂漠を行くキャラバンたちはパルミラの並外れた美しさに感動して、「バラの街」と讃えたと言います。1980年にユネスコの世界遺産に登録されました。

現在「パルミラ遺跡」に残っているのは1世紀頃に建てられたものが中心で、ローマ様式の建造物が数多く残されています。栄華を極めたパルミラも、西暦273年にローマ帝国の手によって陥落してからは衰退の一途を辿り、そのうち街は完全な廃墟と化しました。

しかしながら、砂漠のただなかにうち捨てられたこの古代都市遺跡の美しさは、世界に類を見ません。かつて「バラの街」と呼ばれた「パルミラ遺跡」は、現在では「世界で最も美しい廃墟」と言われ、連日世界中から観光客が訪れています。

「パルミラ遺跡」には数多くの遺構が残されており、修復の手も入っていたりと全体的に保存状態は良好です。記念門、円形劇場、公共浴場、祭壇、至聖所、貴族の塔墓、元老院、アゴラ、神殿……。これほど多くの施設が原形を留めたまま現存している都市遺跡も珍しいでしょう。遺跡を一通り見て回れば、キャラバンが行き交い活気に満ちていた当時の「バラの街」を心に思い浮かべることができるでしょう。

中でも、パルミラの主神であるベル神を祀った“ベル神殿”の本殿は、ほぼ原型のまま残されています。パルミラを陥落させたローマ軍が神殿の類い稀な美しさのために破壊するのをやめたという逸話が残っているとおり、凝った作りの美しい神殿になっています。

“ベル神殿”のすぐ近くには、道の両側にコリント式の列柱が並んだ有名な“列柱道路”もあります。「パルミラ遺跡」には現在でも150本もの柱が残されていると言われ、砂漠に並ぶ列柱は朽ちた古代都市のノスタルジーを伝えるものとして、「パルミラ遺跡」のシンボルとも言えるものでしょう。

「パルミラ遺跡」はときに「世界で最も夕陽の美しい場所」とも言われます。遺跡から少し離れた小高い場所にアラブ人によって6世紀に建てられた砦があるのですが、そこからは遺跡を一望の下に眺めることができます。西日に赤く浮き上がる古代都市の遺跡は息を呑むほどに美しく、世界遺産「パルミラ遺跡」のハイライトと呼ぶにふさわしいものでしょう。シリアが誇る「世界で最も美しい廃墟」で古代都市ロマンを堪能してみてはいかがでしょうか。

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