西・中央アジア世界遺産 - 北朝鮮

高句麗古墳群

「高句麗古墳群」は北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)にある世界遺産です。高句麗後期の古墳がいくつか残されており、平壌市と南浦市にまたがって位置しています。2004年に、中国にある高句麗前期の遺跡群と同時にユネスコの世界遺産に登録されました。

その背景には中国と北朝鮮の間における政治的な問題があったようです。
高句麗は、紀元前37年から紀元668年にわたって朝鮮半島北部に存在した王朝です。もっとも栄えた時代には、満洲南部から朝鮮半島のほとんどを支配下に置きました。もともとは現在の中国の領土内に興り、5世紀になって平壌に遷都した経緯があります。そのため、先に触れたように中国には高句麗前期の、北朝鮮には高句麗後期の遺跡が残されているのです。

「高句麗古墳群」には計63基の古墳が指定されており、王や王族それから貴族のお墓として建造されたものです。安岳3号墳、徳興里古墳、江西大墓などが特に有名です。
外観としては地にへばりつくような低い建物で、場所によっては石像などが周囲に設置されていたりします。

高句麗古墳群」に指定されている古墳の大半が壁画古墳であり、内部の壁面には色彩豊かに描かれた美しい壁画が描かれています。大昔に描かれたものとはいえ、墳墓という環境のおかげで保存状態もよく(場所によっては盗掘被害にあったりもしていますが)芸術性も高いものなので、観光の折にはぜひ中まで見学してくることをオススメします。

「高句麗古墳群」に含まれる63基の古墳のなかでも最も有名なのが「安岳3号墳」です。これは高句麗に亡命した漢人貴族の墓であると考えられており、墳墓内部は様々な壁画が華麗な筆致で描かれています。観光ガイドなどによく載っている赤い服を着て座っている人物の姿(墓主であると考えられています)があり、回廊に描かれた250人以上の人物が登場する壮大な行進図は「高句麗古墳群」の壁画の最高傑作とも言われています。千年以上も昔に描かれたとは思えないほど色鮮やかな壁画には思わず目を奪われることでしょう。

「高句麗古墳群」は現時点で北朝鮮唯一の世界遺産です。北朝鮮には国際的な問題がいろいろ付きまとっていて観光に訪れるのを躊躇してしまいがちですが、このように素晴らしい遺産も残されているのです。現在、北朝鮮への観光客は世界中から訪れていますし、実際に旅行した人たちの話を聞いても安全性に問題はないようです。日本から近くて遠い国である北朝鮮に一度訪れてみて世界遺産を堪能するのも良いかもしれません。

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