西・中央アジア世界遺産 - トルクメニスタン

国立歴史文化公園“古代メルフ”

「国立歴史文化公園“古代メルフ”」はトルクメニスタン南部、カラクム砂漠にある遺跡です。規模としては中央アジア最大の遺跡と言われています。1999年、トルクメニスタン初の世界遺産としてユネスコに登録されました。

トルクメニスタンは国土の大部分が砂漠で覆われており、「国立歴史文化公園“古代メルフ”」も砂漠のただなかに位置しています。もともとメルフは紀元前6世紀頃にシルクロードの交易路上にあるオアシス都市として興りました。1221年にモンゴル軍によって住民が皆殺しにされるまで、政権を交代しながらもシルクロード屈指の規模を誇る都市として発展を繰り返しました。

メルフが特徴的なのは、支配政権が交代する度にもともと町があった場所ではなく、近隣に新しい町を造営した点です。そのため、メルフは「さまよえる町」という異名を持ち、現在の「国立歴史文化公園“古代メルフ”」にはそれぞれの時代区分の建造物が少しずつ離れながら展示されるかの如く位置しているのを見ることができるのです。

「国立歴史文化公園“古代メルフ”」の見所としては、まず「スルタン・サンジャール廟」が挙げられます。11世紀はトルコ系民族のセルジューク朝時代に建てられたもので、立方体の上にドームが乗った形状で、それぞれに規則的にアーチ状の窪みが設けられた幾何学的な美しさをもった霊廟です。随所に細かいレリーフの装飾が施されており、一見の価値があります。

また、「国立歴史文化公園“古代メルフ”」にはアケメネス朝時代の「エルク・カラ」の城壁跡も残されています。日干し煉瓦の城壁が円形に巡らされた更地に、かつて古代都市があったのだと思うと悠久の歴史情緒を感じずにはいられません。

「国立歴史文化公園“古代メルフ”」の最大の観光ポイントは、「大キズカラ」と呼ばれる宮殿跡でしょう。もともと6世紀に建てられた豪族の宮殿でしたが、1221年のモンゴルの侵攻時にメルフの女性たちがこの遺跡に立てこもったというエピソードから「乙女の要塞」と呼ばれています。砂漠のただなかという悪条件のせいで1階部分が砂に埋もれ、また天井も失われており、四方の壁が残るのみですが、砂漠の上に堂々と聳えるその姿は観光客の目を惹きつけるのに十分魅力的です。近くには小規模版ともいえる「小キズカラ」も残されています。

「国立歴史文化公園“古代メルフ”」には上に挙げた以外にも様々な遺構が残されており、さすがは中央アジア最大の遺跡と言われるだけはあります。砂漠というロケーションに加え、朽ちて崩れかけた建造物群が悠久の歴史ロマンを感じさせてくれる世界遺産です。

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