中米世界遺産 - コスタリカ
グアナカステ保全地域
アメリカ大陸の中央に位置する中米コスタリカ、日本人にはあまり馴染のない国かもしれません。どちらかというと、カリブの海賊とか、キューバなどの印象が強い地域ではないでしょうか。このようなコスタリカですが、昔から自然が多く残され、それが世界遺産として登録されることが多くあります。このグアナカステ保全地域もその一つです。

ところで、中米コスタリカはどこにあるかご存知ですか?中米というくらいですから、アメリカ合衆国のある北米とブラジルのある南米の中間にあります。中米と言えば有名な場所にパナマ運河があります。コスタリカはパナマ運河のあるパナマの近隣にあります。
この中米、特にコスタリカは、手塚治虫のマンガ「火の鳥」の火の鳥のモデルとなった伝説の鳥、ケツアールが生息する地域としても有名です。このケツアール、古代マヤ文明では神の鳥としてあがめられていたそうです。また、古代アステカでは農耕神、ケツァルコアトルの使いと信じられていました。そして、このケツアール、これを見るための観察ツアーなども存在します。また、このケツアール、キヌバネドリ科の一種で、日本ではカザリキヌバネドリと言われています。
この幻の鳥が生息するグアナカステ保全地域ですが、このグアナカステ保全地域はコスタリカ北西部グアナカステ州にある保全地域です。グアナカステ国立公園、サンタ・ロサ国立公園、リンコン・デ・ラ・ビエハ火山国立公園、フンキリャル湾国立野生生物保護区、オリソンテス試験森林が1999年にユネスコの世界遺産に登録されました。また、2004年にはサンタ・エレナ地区が追加で登録されました。
先ほどケツアールの話をしましたが、グアナカステ保全地域、ケツアール以外にもいろいろな動物が生息しています。例えばノドジロオマキザルもその一つです。ジャガランディ、オセロット、ピューマ、ジャガーなども生息しているようです。また、グアナカステ保全地域の構成区域の一つ、サンタ・ロサ国立公園は陸上部分だけではなく、海域部分も世界遺産として登録されています。
グアナカステ保全地域への行き方としてはアメリカ経由で行くのが一般的です。アメリカ経由でコスタリカの首都サンホセに行き、その後モンテベルデへ行き、グアナカステ保全地域の観光に入るのが一般的のようです。コスタリカの公用語はスペイン語ですが、ツアーを利用すれば英語での観光が可能ですので、一度訪れてみてはいかがでしょうか。