オセアニア世界遺産 - パプアニューギニア

クックの初期農業遺跡

クックの初期農業遺跡は赤道直下、南半球に位置するニューブリテン島の東半分、パプアニューギニアという国のクックという湿地帯にあります。
マウントハーゲンの街から車で北東に30分弱の場所に位置し、なんと世界最古の農業遺跡で世界遺産なのです。

クックの初期農業遺跡は100年位上も前からバナナを生産していた地で、1950年には入植していたイギリス人によりコーヒーやお茶といった作物のプランテーションが営まれるようになりました。
国立農業試験場が造られる2年前の1966年から発掘調査が行われるようになり、数千年前から1万年前の農地の跡が次々と発見されたのです。

発見当時は農作物を作っていた痕跡が認められなかったのですが、21世紀に入ってから調査によりこの地においてタロイモやバナナの生産が行われていたことが確認されました。
発掘されたパプアニューギニアのクックの初期農業遺跡は主に3つの年代に分かれています。

一つ目は、1万年前から7000年前の農地で、灌漑用の水路や植物を植えていた穴の跡や当時農業に使われていた石器類が発見されました。
おそらく当時からバナナやイモ類を栽培していたものと推測されます。

二つ目は7000年前から5000年前の農地で、バナナやヤムイモを栽培していた盛土の跡が、三つ目は4350年前から3980年前にかけての農地で、集約農業が行われ干拓用の水路跡が発掘されています。

このように、土地利用と農業の変化が明確に分かることがこの遺跡の最大の特徴となっています。
2008年に世界遺産に認定されましたが、認定までにはなんと12年もかかりました。

世界中で農作業が行われていた遺跡が発掘されていますが、他の地域と独立した農業が行われていた非常に珍しいケースであり、7000年前もしくは古くて一万年前から4000年前にかけての農業技術の向上が土地の利用により分かる例が認定のきっかけとなりました。

また、タラセアにおいて5000年前のシェルマネーと呼ばれる貝貨が発掘されていますが、当時はこの地で収穫した農作物を色々な場所に出荷し、この貨幣に交換していたのではないかと推測ができます。

パプアニューギニアも長らくイギリスの植民地だったこともあり、戦争で踏み荒らされていそうなイメージがあるのですが、主に戦場になったのは太平洋戦争ぐらいで意外にも遺跡は地層に埋まっていたことからしっかりと残っていました。

10000年前といえば、地球は氷河期と呼ばれていた時代です。
赤道近くにあったこの世界遺産の島は氷河期にあっても割と温暖で、植物の栽培に適していた場所ではないかとみられています。

このような素晴らしい世界遺産クックの初期農業遺跡に触れてみてはいかがでしょうか。

国でさがす
イタリア
スペイン
中国
フランス
ドイツ
メキシコ
イギリス
インド
ロシア
アメリカ
オーストラリア
ブラジル
ギリシャ
日本
カナダ
スウェーデン
イラン
ポルトガル
ポーランド
チェコ
ベルギー
トルコ
オーストリア
ペルー
スイス
韓国
オランダ
ブルガリア
エチオピア
キューバ
アルゼンチン
クロアチア
ノルウェー
フィンランド
ルーマニア
ハンガリー
チュニジア
南アフリカ
モロッコ
スリランカ
アルジェリア
エジプト
タンザニア
インドネシア
ベトナム
コロンビア
オセアニア
南米
中米
西・中央アジア
東南アジア
中東諸国
アフリカ
旧ユーゴ
バルト三国
旧ソ連地域
中央ヨーロッパ
北欧
知られざる小国