オセアニア世界遺産 - ニュージーランド

トンガリロ国立公園

大ヒット映画「ロードオブザリング」で、主人公のフロドと同行のサムが、悪の帝王サウロンに支配されたモルドールに行く途中に立ち寄った沼地や、奇怪な姿のゴラムに出会った滝壺などのシーン撮影のロケ地になったのが、世界遺産のトンガリロ国立公園です。

~聖なる絶景~

トンガリロ国立公園はニュージーランドの北島に位置する広大な国立公園で、もちろん悪の帝国などではありません。
先住民であるマオリの人々が、聖なる土地として崇めて来た特別な場所です。

1990年には自然遺産として、1993年には文化遺産としても登録されたニュージーランドの世界遺産です。

トンガリロ国立公園南側にはニュージーランド最高峰の活火山、ルアペフ山が聳え立ち、北側に位置するトンガリロ山には、エメラルド色の火口湖が輝きます。
二つの山の間には、私達日本人が愛してやまない富士山に非常に良く似た、美しい稜線を持つナウルホエ山が優美で雄大な姿でたたずんでいます。

公園内には多くのトレッキングコースがあり、自然が織り成す絶景を楽しむトレッカー達の列が絶えません。
トンガリロというのはマオリの言葉で、「南へ届く」という意味があります。

マオリの伝承では、冬場にこの地を訪れた勇者が吹雪に見舞われ、凍死の危険に晒されます。
勇者は故郷である南の島に住む妹たちに、火を送って欲しいと必死になって呼びかけました。
勇者の叫びは見事に南へ届き、南の島から送られた火が地中を通ってこの地に届き意識が遠のいた勇者を暖め、彼の命を救います。
南から届けられた火は、途中にいくつか噴火口を残し、大地に恵みを与えます。

温泉地帯で有名なロトルアも、こうした祝福を受けた土地なのです。
マオリの人々の信仰では、このような聖なる土地は人間の物ではなく、人間が使用を許された神の土地であると言うわけです。

18世紀に英国人が入植し、先住のマオリの人々が特別な神の土地を切り売りしてしまうことを心配した当時の首長は、保護公園とすることを条件に、トンガリロをビクトリア女王に譲り渡す決定を下しました。

トンガリロが持つこのような背景から、ユネスコは自然遺産だけでなく、文化遺産として「複合遺産」に認定したのです。
世界遺産は現在900もの登録がありますが、複合遺産は20件しかありません。
残念ながら、日本には複合遺産は存在していません。

何処の国にあろうが、世界遺産は人類の宝物です。
美しく清らかで、価値あるものに触れて魂を浄化したくなった時、ニュージーランドトンガリロ国立公園があることを心のメモに残しておきましょう。

国でさがす
イタリア
スペイン
中国
フランス
ドイツ
メキシコ
イギリス
インド
ロシア
アメリカ
オーストラリア
ブラジル
ギリシャ
日本
カナダ
スウェーデン
イラン
ポルトガル
ポーランド
チェコ
ベルギー
トルコ
オーストリア
ペルー
スイス
韓国
オランダ
ブルガリア
エチオピア
キューバ
アルゼンチン
クロアチア
ノルウェー
フィンランド
ルーマニア
ハンガリー
チュニジア
南アフリカ
モロッコ
スリランカ
アルジェリア
エジプト
タンザニア
インドネシア
ベトナム
コロンビア
オセアニア
南米
中米
西・中央アジア
東南アジア
中東諸国
アフリカ
旧ユーゴ
バルト三国
旧ソ連地域
中央ヨーロッパ
北欧
知られざる小国