インドネシア世界遺産

プランバナン寺院群

インドネシア・ジャワ島にある二つの「世界遺産」のうちの一つ、プランバナン寺院群は、インドネシアに数あるヒンドゥー教寺院のなかでも最大級の規模を誇ります。 天空にむかってそびえたつような強大な塔が立ち並び、周囲の草原とは全く異質な存在感が独特の雰囲気を作り出しています。

創造・維持・破壊をくりかえす

作られたのは9~10世紀初頭といわれており、直線にして35キロ程度しか離れていないボロブドゥル寺院(仏教)は8~9世紀に作られています。

当時この二つを作ったのは別の王朝であり、しかもプランバナン寺院遺跡群を作った王朝はボロブドゥルを作った王朝の支配下にありました。
互いに違う宗教をもつことに寛容だったと推測されますが、それもまた興味をそそります。

完成後はわずか半世紀ほどで、なんらかの原因(火山の噴火とも疫病の流行ともいわれています)により都がジャワ島東部に移されて、その後は廃墟となり見捨てられてしまいます。

さらに16世紀に入ってからの大地震で瓦礫の山となり、20世紀に修復がはかられたものの、その後の地震と最近では2010年のムラビ山の大噴火によりまた被害をうけています。

プランバナン寺院遺跡群として「世界遺産」に登録されているのはプランバナン寺院(ロロ・ジョングラン寺院)を始め、セウ寺院、ルンブン寺院、ブーブラッ寺院の4寺院ではありますが、この一帯は約5キロ四方に渡って200を超える寺院が点在していたといわれ、周囲はまだ瓦礫の山となっています。

それぞれの寺院の中にヒンドゥー教の神であるシヴァ神を中心としてプラフマ神、ヴィシュヌ神が祀られる堂があり、さらにその東側にはそれぞれの神が乗り物が納められた堂が建ちます。

主にインドネシアに観光客が訪れるのはプランバナン寺院ですが、ここも倒壊の恐れがあるとして修復のすんでいない堂は立ち入りが禁止されています。

ヒンドゥー教の神、シヴァ神は「破壊」を司り、プラフマ神は「創造」、ヴィシュヌ神は「維持」を司っており、ヒンドゥー教の根幹となる考えを表しているのですが、それをこのプランバナン寺院遺跡群は自らで表現しているかのごとく、創造→維持→破壊を繰り返しているのです。

各堂の中には神々の像がかざられていますがその周囲はレリーフによって装飾されています。
特に世界遺産のプランバナン寺院のシヴァ堂にあるラーマヤーナという叙情詩を描いたレリーフは有名です。
悪魔によって連れ去られた妻シータを救い出すラーマ王子の活躍を臨場感豊かに表現しています。

今もなお復旧が続くインドネシアの「世界遺産」プランバナン寺院は訪れるたびに新たな側面を魅せてくれることでしょう。

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