エジプト世界遺産

メンフィスとその墓地遺跡-ギーザからダハシュールまでのピラミッド地帯(1)

もしエジプトと聞いて何を連想するかと尋ねれば、おそらくほとんどの人は世界遺産でもあるピラミッドと答えることでしょう。 小学生でも世界遺産という言葉を知っているはずなので、そう答えると思います。 つまり、それくらいピラミッドというのはエジプトを象徴する圧倒的な存在だということです。 寸分の狂いもなく積み上げられた巨大な石は、見事なまでに正三角すいを築き上げています。 これは当時の測量技術の高さを物語っているわけですが、あまりにも正確なことや、重機など何もない時代にどうやってあの巨大な石を積み上げたのか想像できないことから、宇宙人説までが飛び出すほどです。 真偽のほどは定かではありませんが、これも古代ロマンが掻き立てられるところです。

さて、この古代エジプト文明が始まったとき、最初に都として栄えたのが、メンフィスでした。
今でもエジプトの世界遺産ツアーなどに参加した場合は、かならずメンフィスの街を訪れることになると思います。
世界遺産のメンフィスという街には、「とても美しい町」という意味があるそうです。
またこの街ではプタハと呼ばれる神様が祭られていました。

このプタハ神は人間を創造した神様で、当時奴隷だったイスラエル人の神様も創造主ですから、どこか似ていますね。
また、当時のメンフィスの周りには白い壁がぐるりと取り囲み、敵の侵入を防いでいたようです。
現在は小さな村といった印象ですが、当時は世界最大の街だったというこのギャップが良いですよね。

ただ、小さな村とは言っても、世界遺産。
年間200万人以上の観光客を訪れるのですから、村人よりも観光客の方が多いというすごい村なわけです。

このエジプトでメンフィスで有名な王様といえば、ラムセズ2世でしょう。
プタハ神殿跡にはこのラムセス2世の巨大な像があります。
体長は15メートルもありますので、奈良の大仏とほぼ互角です。
奈良の大仏は座っているのに対して、ラムセス2世の像は横に寝かされた状態になっています。
ただ横に寝かされているのは、地震で倒れたからだそうで、決してタイなどにある横に寝そべっている仏像とは違います。
とにかく15メートルもの大きさのラムセス2世の像は迫力がありますよ。

また、ラムセス2世像の建物の外には、遺跡から発掘された他の品々がいろいろと並べられています。
その中でもひときわ目立つのは、世界遺産のスフィンクスの像でしょう。
顔なども崩れていないので、表情までよくわかります。
このスフィンクスの表情はどこか笑っているような感じで面白いです。
ところで、このスフィンクスはアラバスターという大理石の一種からできているそうで、白く重厚です。
この材質の違いが他のスフィンクスとはどこか違う雰囲気を醸し出しているのだろうと思います。
全長8m、高さ4.25m、重さ80t、必見です。

メンフィスとその墓地遺跡-ギーザからダハシュールまでのピラミッド地帯(2)では様々なピラミッドをご紹介します。

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