エジプト世界遺産

カイロ歴史地区

アフリカ大陸北東部の地中海と赤道を望む国エジプトは、世界遺産として知られているピラミッドやスフィンクスといった古代エジプトの偉大なる建造物や遺跡が多く並ぶイメージが強いです。 その中でも古代ローマ帝国やイスラム文化も広く伝わっています。

首都カイロは人口1167万人と東京都並みの人口を有するアフリカ大陸でも屈指の大都市ですが、その中に世界遺産でもあるカイロ歴史地区はあります。
なかでもカイロの東南部、オールド・カイロや旧市街地といった一帯がカイロ歴史地区と呼ばれ、イスラム文化による歴史的建造物が数多く残されていることから1979年に世界遺産に登録されました。

世界遺産に登録されてから30年たった2007年に改名され、当初の登録名はイスラーム都市カイロと呼ばれていました。
オールド・カイロはカイロ新市街地の南方に広がっています。
カイロの市街地の中では一番古く、643年にフスタートと呼ばれるイスラム帝国によるエジプト支配の拠点都市として作られたところです。
それまでは古代ローマ帝国の砦があり、跡地に新しくモスクや教会を建てた場所もあります。

14世紀にペストの蔓延により放棄されてしまいました。
当時の建物は殆ど残されておらず、9世紀に建造されたイブン=トゥールーン・モスクが最古の建物とされています。
12世紀に発生した放火による大火以前の街並みを研究すべく発掘作業が行われている場所でもあります。
その分、近代的な街並みの新市街地とは対称的に、古代から中世にかけての町並みの雰囲気を味わうことが出来るのは大変魅力です。

カイロ旧市街地はおおよそ10世紀頃にファーティマ朝時代に建設された本来のカイロとも呼べる地域です。
アズハル大学やアズハル・モスク、ハーン=ハリーリが観光名所として有名です。
1176年にサラーフ・アッディーンにより建造されたシタデルは長きに渡りエジプト政治の中心として使用された場所です。

カイロといえばナイル川に挟まれた地域であり、ナイル川の度重なる氾濫により植物を育てるのに適した栄養豊富の土砂が運ばれてきた、まさにエジプトにおけるナイルの賜物を象徴する地域でもあります。
それだけ依存度が高いことの現れでもありますが、同時にこれまでの戦により失われたものがも大きいです。

また、イスラム文化を象徴するだけあって、モスクが数多く設置されています。
1000のミナレットを持つ都としても知られているのはこのためです。
また、市街地が南北に広く広がっているのは、王朝が変わる度に首都機能を徐々に北に移転させているからでもあります。
エジプト、そして世界遺産のカイロの歴史を一度ならぬ二度三度楽しめるのがカイロ歴史地区です。

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