アルジェリア世界遺産

アルジェのカスバ(2)

「北アフリカのパリ」と称されるアルジェ。前記事アルジェのカスバ(1)に引き続き、1992年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された「アルジェのカスバ」とアルジェリアの首都アルジェの魅力を紹介しましょう。

●フランス植民地時代から現在のアルジェへ
16世紀、ヨーロッパを恐れさせた大海賊が城塞(カスバ)を築き、次々と建物を建設して栄えたアルジェは、1830年にフランス軍に侵攻されました。その後20世紀までフランスの植民地政策によって、城塞の大半は破壊されましたが、カスバの中の古い街並みは、中世のアラブの雰囲気を残しました。現在では、この旧市街となった街のものをカスバと呼んでいます。
フランス支配は1962年まで続きます。その間、植民地としてフランスは都市建設を行い、海岸部はフランス風に改造しました。この新市街には、「アフリカの貴婦人」と呼ばれるノートルダム大聖堂をシンボルとして、現在はオペラハウスや博物館、駅舎など、近代的なパリ風の街並みとなっています。

●物語の中の「アルジェのカスバ」
「アルジェのカスバ」散策については、前記事アルジェのカスバ(1)で紹介しましたので、ここではカスバやアルジェを舞台にした物語をご紹介しましょう。
一番に名があがるのは、アルベール・カミュの『異邦人』でしょう。アルジェリアがまだフランス植民地であった1942年にアルジェを舞台に描かれた小説です。物語の終盤の有名な主人公の台詞「太陽が眩しかったから」は、カスバの光のさしにくい路地と、アフリカ大陸の強い太陽の陽射しの対比を呼び起こします。
カスバそのものを舞台にした有名な名画もあります。1937年のフランス映画『望郷』です。無法地帯となっていたカスバの顔役となるフランス人の犯罪者ペペ(名優ジャン・ギャバン)が、迷路のような路地を歩く映像に惹かれて、アルジェのカスバに憧れを持つ観光客が今も後を絶ちません。
アルジェリア独立後の1966年の映画『アルジェの戦い』も有名でしょう。アルジェリアの独立戦争は、アルジェのカスバが民族運動の拠点となっています。

●アルジェの新市街観光
「北アフリカのパリ」と呼ばれるアルジェの新市街をご紹介しましょう。地中海沿岸にあって、広い大通りと近代的な建物が並ぶ美しい街並みです。
まずは、アルジェ市街の北、地中海に面した岬の高台にそびえる「ノートルダム・ド・アフリーク教会」を訪ねましょう。マルセイユのノートルダム・ド・ラ・ガルドと対になるように1858年に建てられた、フランス植民地時代のカトリック教会です。この教会の「黒いマリア」は、地中海の守護神。また、ローマ・ビザンチン様式の聖堂の内部にあるフレスコ画は、白い壁に鮮やかに彩られ、アフリカ的な美意識を感じさせます。広場からはアルジェの眺望が抜群で、市民の憩いの場となっています。また、近くには「クレオパトラの娘の墓」と呼ばれるモーニタリア王族の墳墓もあり、中に入ることもできます。
アルジェ市街では、アルジェリアの独立のシンボル「独立記念塔」、殉教者広場にある「魚のモスク」、さらに「国立考古学博物館」は必見です。
また、アルジェには魚料理も有名で、レストランが集まる一角があります。

※アルジェリアは治安が不安定な国です。旅行を企画される際には、外務省の海岸安全ホームページで渡航情報(危険情報)をご確認ください。

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