アルジェリア世界遺産

アルジェのカスバ(1)

アルジェリアの首都アルジェは二つの表情を見せます。地中海に面し、「北アフリカのパリ」と称される街並み。もう一つは、一度踏み込むと、迷路のようなアラビアの神秘的な街。その中世アラブの街並みは、「アルジェのカスバ」として、1992年、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。

●海賊とオスマン・トルコ帝国
アルジェは、現在のアルジェリアの首都、地中海沿岸の美しく、また観光客にとってはミステリアスで魅力溢れる都市として、人気があります。
その歴史は古く、紀元前1200年までさかのぼります。しかし、現在の旧市街の街が作られたのは、16世紀にはいってからです。当時スペインが支配していたアルジェに“バルバロス(赤ひげ)”の異名でヨーロッパ人に恐れられていた大海賊が侵攻しました。バルバロスはその後オスマン・トルコ帝国に帰属し、提督としてスペイン人との戦いに勝利し、その後のアルジェは、オスマン・トルコの艦隊拠点として、一方ヨーロッパ人にとっては海賊海岸として恐れられるようになりました。
その後アルジェは繁栄を極め、ヨーロッパ人に対する海賊行為を続けていきます。海賊たちは、城塞を作り、壮麗な建物の街を築いていったのです。「カスバ」とは、もともとスマン・トルコ帝国の城塞という意味であり、後に当時の古い街並み全体をさす言葉として使われるようになりました。

●世界遺産「アルジェのカスバ」の見どころ
「アルジェのカスバ」の特徴は、起伏に富んだ地形を城塞と海岸線で囲んでいることにあります。その街並みは、常に急勾配の坂道と、曲がりくねった細い路地となっており、家々は何世紀もの間に、互いを支え合うように建築され、ミステリアスな奇観を生み出しています。
しかし、かつては美しかった街も、現在は老朽化が進み、わびしさを醸し出しています。階段状にある路地に立つ家は折り重なるようになっているため、一つが倒壊すれば、ドミノ倒しのように崩れる恐れもあるのです。
「アルジェのカスバ」は、他の観光地のような “美観の整った”旧市街を期待すべきではないでしょう。しかし、中世アラブの雰囲気を直接肌で感じることのできる、貴重な遺産です。

●アルジェの旧市街観光
アルジェリアの首都アルジェの旧市街の観光は、街を散策することが一番の目的となるでしょう。まずは、展望台へ進み、港を一望してみましょう。下方に広がる白いカスバと向こうに見える地中海の青が、中世のままの景観です。
展望台の近くには、10世紀頃の創建と考えられている古いモスクがあります。さらに階段を降りて、石畳の路地を散策すれば、市場や工房なども点在し、中世当時の面影を残しています。

※アルジェリアは治安が不安定な国です。旅行を企画される際には、外務省の海岸安全ホームページで渡航情報(危険情報)をご確認ください。

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