アルジェリア世界遺産

ムザブの谷

アルジェリア中部、サハラ砂漠の中に、ひっそりと、しかし美しい街並みの中で伝統を守って暮らす人々がいます。それが、「ムサブの谷」です。その美しい都市景観と、伝統の暮らしが守られていることが評価され、1982年にはユネスコの世界遺産(文化遺産)として登録されました。

●ムザブの谷とサハラ交易
「ムザブの谷」には、新石器時代から洞窟に暮らす人々がいたと考えられています。現在の街を形成しているムザブ人たちがこの地に到達したのは9世紀以降のことです。現在では7つのオアシス都市がこの地にあります。
「ムザブの谷」は、広大なサハラ砂漠の中にあって、緑豊かな土地であり、市場には新鮮な野菜や果物で溢れています。18世紀以降は、サハラ貿易のキャラバンの重要な拠点として繁栄しました。
そもそもサハラを超えたキャラバンの歴史は古く、中世にはすでに多くのルートが存在しました。取引されていたのは、ナツメヤシや塩、象牙、奴隷などです。
1830年、フランスはアルジェリアに侵攻し、ムザブの谷も1882年には植民地となります。しかしその結果、フランスはこの地のオアシスの灌漑システムを発展させ、現在の緑豊かな土地となっているのです。

●世界遺産「ムザブの谷」の見どころ
「ムザブの谷」は、中心のガルダイアの他、ベニ・イスガン、エル・アトゥフ、メリカ、ブ・ヌラの5つのオアシス都市が谷の10kmに集まっており、さらに、北に少し離れたベリアンとゲララの5つのオアシスを加えた連合体となっています。
ムザブの谷は、元々のサハラの民ではなく、厳格なイスラム教徒であったムザブ族が安息の土地を求めてこの地にたどり着き、築いた街が現在まで1000年続いています。
禁欲的なイスラム教徒である人々は、平等の精神が徹底されているため、パステルカラーで彩られたキューブ状の家々で家屋の統一がされており、さらにモスクを中心として同心円状に配置されています。この都市設計はル・コルビジェをはじめとする20世紀の建築家達にも大きな影響を与えました。谷から街を見下ろせる場所で景色を楽しむと、その美しく整然とされた街並みを楽しむことができます。

●ガルダイアの地理と観光
ムザブの谷の中心、ガルダイア県の県都・ガルダイアを紹介しましょう。アルジェから南に600km、国内線の空港もあります。ガルダイアは、丘の上のモスクを中心とし、淡いブルーやベージュピンクのキューブの家々が連なります。旧市街は10世紀頃の中世の建築様式がよく残されています。
旅には、サハラ砂漠の気候から夏の酷暑はお勧めできません。10月から4月が一般的な観光シーズンでしょう。アルジェリア中部は質の高い「ナツメヤシ」がとれることで有名ですので、お土産には最適です。11月頃なら、ナツメヤシが畑に実る光景を見ることができるでしょう。また、ガルダイヤ地方のカーペットやアクセサリーも人気のお土産です。
ちなみに、ガルダイアをはじめとして「ムザブの谷」は厳粛なイスラム教徒の街であり、人々は保守的です。肌の露出する服装は避け、街の人々の撮影をしないのがマナーです。

※アルジェリアは治安が不安定な国です。旅行を企画される際には、外務省の海岸安全ホームページで渡航情報(危険情報)をご確認ください。

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