アルジェリア世界遺産

タッシリ・ナジェール

北アフリカ、地中海沿岸のアルジェリアは、先史時代から数々の文化の痕跡を残す、古い土地です。現在は大部分を砂漠に覆われていますが、かつては湿潤な大地でした。それは、サハラ砂漠の台地「タッシリ・ナジェール」が、現地の言葉で“水の多い台地”という意味であることからもわかります。 この台地には岩絵が残されています。また台地を浸食した渓谷に形成する生態系を合わせて、タッシリ・ナジェールの景観は、1982年にユネスコの世界遺産(複合遺産=文化遺産+自然遺産)に登録されました。

●原始芸術の岩絵
岩絵とは、岩や洞窟の壁に描かれた先史時代の遺跡です。古いものは1万年前、世界中で発見されています。世界遺産となっているものだけでも、タヌムの岩絵(スウェーデン)、イベリア半島の地中海沿岸の岩絵(スペイン)、アルタの岩絵(ノルウェー)、コア渓谷とシエガ・ベルデの先史時代の岩絵遺跡群(ポルトガル・スペイン)などが有名です。
アフリカでは、「タッシリ・ナジェール」がアルジェリアの南東部にありますが、国境を越えたリビアには「コンドアの岩絵遺跡群」、さらにタンザニアの「タドラルト・アカクスの岩絵遺跡群」などもあります。
岩絵は線刻も彩色もあり、モチーフもさまざまです。その中で「タッシリ・ナジェール」は、オーパーツ(場違いな加工物)と囁かれているものもあり、世界中の関心を集めています。

●世界遺産「タッシリ・ナジェール」の見どころ
世界遺産となっている岩絵群は、アルジェリア南東部、リビアとの国境に近いタッシリ・ナジェール高原の岩山にあります。その場所はサハラ砂漠の中央に位置していますので、観光には体力が必要でしょう。
「タッシリ・ナジェール」は、岩絵とともに、その大自然の景観も世界遺産です。麓からは道なき道を徒歩で進まなければなりません。最高点の標高は2000mを超えます。奇岩が林立した月面のような大地を歩むと、岩絵に到達します。
絵は確認されているものだけでも1万点以上、動物や人物などが長い期間にわたって描き続けられていたと考えられています。古いものは8000年以上前です。
中でも最も有名なのは「セファールの白い巨人」でしょう。壁画の多くが、狩猟や農耕・踊り・シャーマンなどの人々の暮らしや動物たちが描かれている中で、この絵の“人物”は、身長3mを超え、その不思議なシルエットから“宇宙人”と呼ぶ人も多くいます。まさに「タッシリ・ナジェール」のシンボルです。

●タッシリ・ナジェール国立公園の地理と観光
「タッシリ・ナジェール」は、サハラの奥地へと進まねばならず、麓までは車で行けますが、見学は徒歩が基本です。悪路ですので、必ずツアーに参加してください。
「タッシリ・ナジェール」へは、首都アルジェから飛行機で近くの街「ジャネット」へ向かいます。ここは小さな街ですが、市場やレストラン、銀行などもあります。しかし、ジャネットからタッシリ・ナジェールの麓までは車、麓からは徒歩が一般的です。ツアーの多くは、キャンプで宿泊します。
砂漠の乾燥地帯ですので、観光シーズンは10月から5月くらいまで。特に冬場がお勧めです。

※アルジェリアは治安が不安定な国です。旅行を企画される際には、外務省の海岸安全ホームページで渡航情報(危険情報)をご確認ください。

国でさがす
イタリア
スペイン
中国
フランス
ドイツ
メキシコ
イギリス
インド
ロシア
アメリカ
オーストラリア
ブラジル
ギリシャ
日本
カナダ
スウェーデン
イラン
ポルトガル
ポーランド
チェコ
ベルギー
トルコ
オーストリア
ペルー
スイス
韓国
オランダ
ブルガリア
エチオピア
キューバ
アルゼンチン
クロアチア
ノルウェー
フィンランド
ルーマニア
ハンガリー
チュニジア
南アフリカ
モロッコ
スリランカ
アルジェリア
エジプト
タンザニア
インドネシア
ベトナム
コロンビア
オセアニア
南米
中米
西・中央アジア
東南アジア
中東諸国
アフリカ
旧ユーゴ
バルト三国
旧ソ連地域
中央ヨーロッパ
北欧
知られざる小国