チュニジア世界遺産

ケルアン

チュニジア共和国内陸部、首都・チュニスからは南に約160kmの所に、世界遺産『ケルアン』の古都があります。この街は、7世紀にアラブ軍が北アフリカへ侵攻する際に拠点とした都市で、北アフリカ最初のイスラム都市です。

『ケルアン』は、中東ダマスカスから遠征してきた将軍・ウクバ・イブン・ナフィがビザンツ軍を打ち破って築かれました。建設された当時には、豪華な庭園やオリーブ園なども造られたといわれています。

イスラム都市としても大変重要な地位にあります。ここはイスラム教のメッカ・メディナ・エルサレムに次ぐ第四番目の聖地にもなっており、多くの巡礼者が訪れる巡礼地なのです。

なぜこの『ケルアン』が聖地なのか…。

それは≪シディ・サハブ・モスク≫という霊廟がある為です。≪聖なる友人≫という意味を持つこのモスク。ここには、イスラム教の開祖であるムハンマドの専属理容師であったアブ・ザマ・エル・ベラウィが眠っています。彼は、常にムハンマドの顎鬚を肌身離さず持っていたと言われ、その顎髭と一緒に埋葬されているという伝説もあり、イスラム教徒にとっては二重に重要なモスクというわけです。

7世紀頃に建造されたこのモスクの造りは、外観は古代イスラム文化らしく質素な造りになっています。しかし内部の床には美しいアラベスク模様のタイルが敷き詰められており、天井にも細かい透かし彫りや浮き彫りが施されています。

有名な観光スポットでもあり、神聖な場所が同じく7世紀に造られました。それが≪グランドモスク≫です。ここはレッドカーペットが敷かれている神聖な内部には、イスラム教徒以外の人は入ることが禁止されています。しかし、中庭や廊下までは入る事が出来るようになっています。

このグランドモスクは、何度も修復されており、現存しているものは9世紀に建立されたものが元となっています。このモスクの中庭は、大理石が敷き詰められており、中央に向かって緩やかな勾配がついています。中央には穴が空いており、雨水などを流す水盤が施され水を貯めれるような仕組みになっています。

9世紀には巨大な貯水池も建設されました。もともとこの地域は水の乏しい地帯であり、昔から水は貴重なものでした。

≪アグラビットの貯水池≫は人々の生活用水・飲料水をまかなう為に、なんと40kmも離れた山から水を引いてくるという、当時にしてはかなり高度な技術を用いて造られています。直径100m以上の大貯水池が二基あり、ゴミを取り除く小型沈殿槽がついています。今でもケルアンの人々の重要な水源になっています。

世界遺産・ケルアンにはこの他にも約50個程のモスクが残されており、チュニジアの中でも特にイスラム教の文化に触れる事が出来る都市と言えます。

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