チュニジア世界遺産

ケルクアンの古代カルタゴの町とその墓地遺跡

チュニジア共和国の北東にあるボン岬。この岬の近郊に、1985年に世界遺産に登録された『ケルクアンの古代カルタゴの町とその墓地遺跡』があります。

『ケルクアンの古代カルタゴの町とその墓地遺跡』は、紀元前3世紀~4世紀頃に、海洋民族であったフェキニア人が造ったカルタゴの町として、当時の建造物がほとんど破壊されずに残っている唯一の遺跡です。というのも、チュニスにあるカルタゴ遺跡はローマ人が同じ場所に再建した町の遺跡であるため、フェニキア人が造ったオリジナルな町としてはケルクアンのものしか残ってはいないのです。

ケルクアンの古代カルタゴの町とその墓地遺跡が発見されるまでは、カルタゴ時代のものは何一つ残されていないと考えられていたところ、1952年にこの遺跡が発見され、世界中を驚かさせたほどです。

この『ケルクアンの古代カルタゴの町とその墓地遺跡』は、ローマ帝国との地中海の覇権争いであるポエン戦争の際、早い段階で放棄された為に全壊を免れたと考えられています。また、捨てられた町だった為にチュニスの遺跡のように再建もなされませんでした。

そのため『ケルクアンの古代カルタゴの町とその墓地遺跡』は、当時のほぼ完全な状態で発見された為に、多くのカルタゴ時代の生活を知らせる重要な遺跡となったのです。

まずは、ほとんど家の壁が残されていた為に、町全体の配列を正確に知る事が出来、都市全体が計画されて緻密に構成されている事がわかりました。特に驚くべき点は、下水施設が造られている事でした。ひとつひとつの家からきちんと流れだせるように溝が造られていたのです。 

その他にも、住居内からは流し台や浴室、浴槽があることがわかりました。特に浴槽は共同風呂ではなく、各家に一個ずつ造られていたのです。そして必ず赤いコンクリートで造られており、床にはモザイクが施されているのも特徴の一つといえます。 またケルクアンの周辺の岩山では、当時の墓地群も発見されています。

そしてもう一つ、観光スポットとなっているのが神殿の跡地です。正確には神殿だったという確証はありませんが、大きな柱が列をなして置かれており、その中庭にはモザイクが施されているのが発見されていることから神殿という説が有力となっています。

世界遺産・チュニジアの『ケルクアンの古代カルタゴの町とその墓地遺跡』は、奇跡的に紀元前のカルタゴ時代の建造物が残されている大変貴重な遺跡です。そして今でも謎が多く、今日も発掘がすすめられている場所でもあります。今後、より興味深い発見があるかもしれない、目の離せない世界遺産のひとつでもあります。

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