ハンガリー世界遺産

フェルテー湖/ノイジードラー湖の文化的景観

ハンガリー北西部に、オーストリアとの国境に位置する世界遺産『フェルテー湖/ノイジードラー湖の文化的景観』があります。このフェルテー湖(ノイジードラー湖)は、中央ヨーロッパで二番目の大きさであるステップ(平原)湖です。

表面積は約315k㎡あり、そのうちハンガリーの領土は75k㎡で残り240k㎡がオーストリア領です。湖の大きさは縦(南北)約36km、横(東西)6km~12kmであり、水深は最も深い所でもわずか1.8mととても浅い湖です。

フェルテー湖/ノイジードラー湖の周辺には、アシが生い茂っている為に野生生物が住みかを作る絶好の場所ともなっています。特に渡り鳥などの鳥類が多く生息しており、約280種も見る事が出来るのです。その中でもコウノトリの繁殖地になっている程で、生物学上でも『フェルテー湖/ノイジードラー湖の文化的景観』は重要な地であるといえます。

『フェルテー湖/ノイジードラー湖の文化的景観』は2001年に世界遺産に登録されました。二つの国に挟まれている為、古来より様々な文化が交流・混じり合い、独特な景観が出来上がったのです。
その景観は、ブドウ畑が広がる田園風景の中に、中世の宮殿がいくつか建っているという異文化的なものです。

この宮殿の中でも有名なものが「エステルハージ宮殿」です。ハンガリー領の北西部に建ち、バロック様式の宮殿です。宮殿の南には巨大なフランスのバロック様式の庭園が広がっています。外観はパリのベルサイユ宮殿をモデルに造られており、有名な作曲家でありハイドンが音楽監督として住んでいたことでも知られています。

またもうひとつ『フェルテー湖/ノイジードラー湖の文化的景観』に建つ宮殿の代表的なものが「セーチェーニ宮殿」です。これは、この地域に宮殿のような邸宅が作られ始めた18世紀~19世紀頃によくある、バロック様式であり英国風の庭園を持っており、この頃のオスマン帝国による支配の影響を見る事が出来ます。

『フェルテー湖ノイジードラー湖の文化的景観』が歴史の上の事件に大きなキッカケを与えたこともあります。それはベルリンの壁の崩壊のキッカケとなった1989年8月に催された「ヨーロッパ・ピクニック」です。その際に多くの東ドイツ市民がバカンスと称してハンガリーへ入国し、そのまま隣国であるオーストリアへ脱出しました。その開催場所であるショプロンが世界遺産である『フェルテー湖ノイジードラー湖の文化的景観』に含まれているのです。

現在、『フェルテー湖,ノイジードラー湖の文化的景観』ではヨットやウィンドサーフィンなどのマリンスポーツや釣りなどをする人が多く集まる場所になっています。また、横断水泳大会も開催され、身長160cmの人であればだれでも参加することが出来ます。毎年夏になれば「メルビッシュ湖上音楽祭」も湖上に特設ステージがつくられ催されます。 

 ここでは、人間と野生動物の共存風景もみる事が出来る世界でも珍しい世界遺産のひとつなのではないでしょうか。

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