ルーマニア世界遺産

マラムレシュの木造聖堂群

ルーマニア北部のマラムレシュ地方は、中世からのヨーロッパの農業を中心とした暮らしを守ってきた地域です。 ルーマニアや周辺国の首都から遠く、山間の地であることから、長い間工業化や共産主義化の影響を受けずに独自の農業文化を守ってきました。 このマラムレシュに世界遺産として登録されたのが、マラムレシュの木造聖堂群です。

マラムレシュの木造聖堂群が世界遺産に登録された木造教会は8つですが、それぞれ異なる建築技術が使われています。
移動に時間はかかりますが、美しい景色を見ながら村をいくつも廻ってそれぞれの教会を見比べてみるのも楽しいでしょう。

こちらに共通する点としては、高い塔を持っていること、雪国らしく大きな屋根で聖堂が覆われていることと、金属の釘や石の基盤などは一切使わず全てのパーツが木で作られていることです。
特に注目すべき点は、完全な木造建築だという点です。

マラムレシュの多くの木造聖堂は18世紀ごろに建てられており、当時の木造建築技術では、奇跡的と言えるほど水準の高いものでした。
この建築技術は今でも伝承されています。
高い塔や繊細な木製瓦の屋根を見れば、建築に詳しくない人でも感嘆の声を上げるはずです。
教会はどれも小さく内部はほんのりと暗いですが、石造りの教会と違いどこか日本の木造建築を思わせる温かさがあります。

聖堂内部には東方正教らしくイコン画が飾られています。
このイコン画も素朴ながら生き生きとした表情があり、この地の人たちの信仰心が感じられるものです。
この世界遺産の聖堂内部に入ると、キリスト教徒ではなくても心が清められる思いがします。

この素晴らしい木造聖堂の建築技術は、首都ブカレストの野外博物館である農村博物館でも見ることができます。
しかし時間が許すなら、はるばるマラムレシュまで行き、村の風景の中で今も信仰の場となっている木造聖堂を見るのが何よりです。
農業生活の伝統を守ってきた、ルーマニア人の心のふるさととも言えるマラムレシュですが、近年はルーマニアがEUに加盟したこともあり近代化が急速に進んでいます。

もちろん昔からの生活はこの地に息づいており、マラムレシュの人々が伝統や遺産をないがしろにすることもないでしょう。
しかし昔からの暮らしをのぞいてみたい方は、早いうちにクリスマスやイースターの時期に合わせてご旅行されることをお勧めします。
世界遺産や民族衣装や伝統的な習慣、教会でのミサなども同時に見ることができます。

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