ルーマニア世界遺産

オラシュチエ山脈のダキア人の要塞群

「オラシュチエ山脈のダキア人の要塞群」はルーマニアの南部に位置する古代の要塞跡で、紀元前1世紀から紀元後1世紀にかけての遺跡です。

「ルーマニア」という国名の由来は「ローマ人の国」だとも言われているように、この地は1世紀にローマ帝国に征服されました。
そのため、現在でも東欧でただ一つのラテン文化の国とされており、言語も、スラブ系の言語に囲まれながらもルーマニア語だけはイタリア語、フランス語、スペイン語と似ているラテン語系の言語です。

とはいえ、ローマ人の征服前にもこの地には「ダキア(またはダチア)人」という民族が居住していました。
このダキア人が、ローマ帝国の攻撃に備えるために作ったのが、世界遺産の「オラシュチエ山脈のダキア人の要塞群」なのです。
ちなみに、「ダキア(またはダチア、ルーマニア語でDACIA)」は自動車メーカーの社名としても知られています。
こちらは要塞なので、当然、侵略されにくい場所としてオラシュチエ山脈内に建設されました。

現在でもアクセスの難しい場所ばかりで、公共交通機関ではなく車で行かなければなりません。
しかしそのために、人里離れて美しい自然の中に残る遺跡は神秘的とも言える雰囲気を漂わせています。

世界遺産に登録されたのは6つの要塞で、サルミゼゲトゥサ(Sarmisegetusa)、バニツァ(Banita)、カプルナ(Capalna)、コステシティ・チェタツヤ(CostestiCetatuia)、コステシティ・ブリダル(CostestiBlidaru)、ルンカニ・ピャトラ・ロシエ(Luncani-PiatraRosie)です。

歴史上特に重要なサルミゼゲトゥサには、山の上の開けた場所にぽっかりと、まるでストーンヘンジのような円形の石柱がきれいに並んでいます。
ここは聖域だっただけでなく、居住地としても使用されていました。
舗装道路や陶器製の水道網などがあり、こんな場所に?と思えるほど高い技術水準がうかがわれます。

このサルミゼゲトゥサは、ローマ皇帝トラヤヌスによる最終的な攻撃を受けたところです。
この戦いでとうとうダキア王デチェバルは自害に追い込まれ、ダキアがローマ帝国の属州になることが決まりました。

このサルミゼゲトゥサの要塞のある山を下りたサルミゼゲトゥサの町にはローマ人の遺跡も保存、公開されており、小規模ながらも他のローマ遺跡と同様、円形劇場や神殿も見られます。
この世界遺産はアクセスが難しいこともあるので、専門知識のあるプロのガイドさんと一緒に行くことをおすすめします。

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