ノルウェー世界遺産

シュトルーヴェの測地弧

ノルウェーといえば何を思い浮かべますか? 氷に閉ざされたフィヨルドの連なる山々でしょうか、それとも、数か月間に渡って太陽が沈まない白夜の夏でしょうか? それとも、世界中の人々が一度は見たいと憧れる幻想的なオーロラの美しさでしょうか。

ノルウェーには今や観光名所の一端を担う7つの世界遺産があります。
そのうちの1つとして、シュトルーヴェの測地弧があります。
これは、ヨーロッパで行なわれた初の大規模な科学的調査が行われたことを示すもので、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシア、エストニア、ラトビア、リトアニア、ベラルーシ、ウクライナ、モルドバの10か国にまたがる正確な子午線の長さを測るために実施されました。

調査は1816年から1852年にかけて ドルパト大学天文学教授兼同天文台長であったドイツ系ロシア人のフリードリヒ・ゲオルグ・ヴィルヘルム・シュトルーヴェの指揮の下で行なわれました。
調査した子午線の長さが非常に正確であると同時に、異なる国々の天文学者が協同で作業を行って、地球科学史上の発展のための重要なステップを成し遂げたものとして、測地学史上、重要な功績と言われています。

その功績とその後の測地学に大きな功績と影響をもたらしたことが評価され、調査当時に設置された265か所の測量点のうち34か所が、2005年にユネスコの世界遺産として登録されました。
10か国にまたがって世界遺産登録がなされるのは非常に珍しい例です。
世界遺産に登録されたのは、ノルウェーの4ポイント、スウェーデンの4ポイント、フィンランドの6ポイント、ロシアの1ポイント、エストニアの3ポイント、ラトビアの2ポイント、リトアニアの3ポイント、ベラルーシの5ポイント、ウクライナの4ポイント、モルドバの1ポイントです。

ノルウェーの4ポイントは、当時のハンメルフェスト・アルタ・カウトケイノにある2ポイントです。
ハンメルフェストの町はノルウェー北部にあり、世界最北の町としても知られる海の綺麗な町です。
メキシコ湾海流という暖流が流れているため、最北の町でありながら海が凍ることがありません。
白夜を体験しに多くの観光客が訪れる町でもあります。

シュトルーヴェの測地弧の世界遺産として登録されたポイントには、石などに十字形に刻印が押されるだけのシンプルなもの、ケルンと呼ばれる石造りの構造物、もしくは、ポイントと測地弧を記念するために特別に建立された記念碑があります。

ハンメルフェストには、ここが世界遺産のシュトルーヴェの測地弧であることを示す立派な記念塔が建っているため、観光客の立ちよりスポットとなっています。
アルタはフィヨルドの沿岸部にある町で、同じく世界遺産に認定されているアルタの岩絵があります。
カウトケイノはノルウェーらしいトナカイの放牧が営まれるとともに、映画や演劇の町としても知られています。

ノルウェーの幻想的な自然と、科学的な意義のある世界遺産シュトルーヴェの測地弧を見に出かけてみませんか。

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