キューバ世界遺産

トリニダとロス・インヘニオス渓谷

1988年に世界遺産に登録された「トリニダとロス・インヘニオス渓谷」は、キューバ共和国の中央部、サンクティ・スピリトゥス州にある町です。キューバの首都・ハバナより南東へ約280km離れており、カリブ海に面しています。

かつてトリニダとロス・インヘニオス渓谷は砂糖取引で栄えていた街で、現在はタバコの加工業が主産業となっています。 

トリニダの旧市街は「それ自体がひとつの博物館」と言われるほど、スペインの入植の初期から約500年もの長い歴史を刻んできました。コロニアル様式の建物が存在し、植民地時代を色濃く残しているのがこの旧市街の特徴でもあります。

町の路は可愛らしい丸石が敷き詰められており、住宅は精巧な格子窓があり、パステルカラーの家々が建ち並んでいるのです。
その他に「大広場」はトリニダ旧市街の中心地となっています。広場の周辺には、かつての農園主の邸宅や富裕層の旧邸宅が並んでおり、当時のお金持ちの生活風景を想像させてくれます。また、1892年に再建された「サンティシマ・トリニダ大聖堂」なども歴史情緒のある建物のひとつです。

世界遺産「トリニダとロス・インヘニオス渓谷」の「ロス・インヘニオス渓谷」とは、トリニダから約12km程の場所にあります。18世紀~19世紀に≪砂糖の谷≫とも呼ばれていたほど広大な土地に砂糖工場が存在していました。全体で270k㎡あり、世界一の砂糖生産量を誇っていたのです。今でも70棟もの工場跡が残っています。

ここでは最盛期、約3万人もの黒人奴隷がサトウキビのプランテーションで働かされていました。
今も残されている監視塔「イスナーガの塔」は高さ45mもあり、1830~1835年に農園主アレホ・イスナーガによって建てられました。この高さは当時のキューバの中で最も高い塔であり、奴隷を監視するだけでなく、奴隷や製糖業界に威厳を見せつけていたといいます。

トリニダとロス・インヘニオス渓谷は、サトウキビの製糖業において切っても切り離せない関係があります。しかし、トリニダの市街地と渓谷とではその歴史の訴え方が違ってきます。ロス・インヘニオス渓谷には、トリニダを繁栄させた縁の下の力持ちの黒人奴隷たちが厳しい労働環境で働いてきた痕跡が今も残されています。黒人奴隷の前には、この地に暮らしていた先住民たちが働かされており、粗悪な扱いだった為死滅してしまったといわれています。

「トリニダとロス・インヘニオス渓谷」は、それぞれ違った側面からキューバの植民地時代を語りかけてくれているのです。

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