キューバ世界遺産

キューバ南東部のコーヒー農園発祥地の景観

キューバ共和国の南東部、サンティアーゴ・デ・クーバ州とグアンタナモ州にまたがるシエラ・マエストラ山脈に大規模なコーヒー農園(プランテーション)跡地がいまも残されています。
これは、2000年に世界遺産の指定を受けた「キューバ南東部のコーヒー農園発祥地の景観」です。

「キューバ南東部のコーヒー農園発祥地の景観」は、19世紀初頭に隣の島ハイチからきたフランス人農園主たちと彼らの奴隷たちにより作られました。
まだ未開墾地であったシエラ・マエストラ山脈は、開拓するには森林が生い茂っており困難を伴ったと言います。しかし、当時人があまり住んでいない上、森林に守られてコーヒー栽培が出来た為、開拓されたのです。

また、キューバへ渡ってきたフランス人農園主たちは主にサトウキビのプランテーションを作りましたが、この地の気候がハイチと似ていた為、コーヒーを栽培したといいます。

もともとフランス植民地であったサン=ドマング(現在のハイチ西部)に移住したフランス系移住者たちにより黒人奴隷を使ったコーヒーの栽培が始められました。

しかし1804年にサン=ドマングが独立しハイチ共和国となった折、国を追われたフランス系移住者たちが奴隷をつれて、当時スペイン領であったキューバへ逃げてきたのです。 

彼らはおよそ814,75ヘクタールもの広大な土地を使って農園を作り、今ではそのうち171ものプランテーション跡地が残っています。
また、山の斜面に面した広大な農園だけでなく、往時のトロッコなど設備も残されており、当時の手法などを垣間見ることが出来ます。

このプランテーションは19世紀頃まではまだ使われていました。しかし19世紀後半、南米ブラジルやコロンビアで新しい技術によるコーヒー栽培がはじまり、伝統的な方法で行うハイチ式の技術は次第に衰退していきました。

世界遺産「キューバ南東部のコーヒー農園発祥地の景観」は、開拓当時のコーヒー農園の形態を知る事が出来る世界で唯一の場所です。それ故に「キューバ南東部のコーヒー農園発祥地の景観」は、消滅した文化的伝統の稀な証と、人類の歴史上重要な時代の優れたる景観として世界遺産に登録されることとなったのです。

キューバ南東部のコーヒー農園発祥地の景観は、農園の跡地だけでなく、キューバなのにフランスやアメリカの文化の影響を受けた建物なども残されていて、キューバなのに異国雰囲気がいまなお後世に歴史を伝えてもいるのです。

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