エチオピア世界遺産

ティヤ

世界遺産「ティヤ」は、エチオピア連邦民主共和国の南西部、シュワ州ソド地方の農村のひとつの村の名前であり、ティヤに残された石碑群(ステッレ)のことです。エチオピアの首都アディスアベバから約140km程離れた場所にあります。ティヤはグラゲ族の街で、商売上手な人々が多いとか。

ティヤが世界遺産に登録されたのは1980年のことです。人類の創造的才能を表現・歴史上重要な時代を立証する建築物群、技術の優れた例として認められたのです。

始めに発見したのはフランスの考古学者で1905年のことでした。その後次々と発見され、ティヤを含むソド地方だけで160基以上見つかり、世界遺産に登録されているのはティヤ付近にある36基です。これらの石碑は≪いつ≫≪何のために≫≪誰が≫作ったのかはっきり解明されていません。

不思議な形をした石碑が散在していて、石碑のほとんどが半球や円錐型です。大体平均して大きさは、高さ2.5m、幅約30cm。大きいものでは高さ5mのものも見つかっています。世界遺産になった36基のうち、32基には幾何学模様や剣など浮き彫りされており、石碑の下にはこの地方の伝統的な枕を象った模様も彫られていました。

これにより、この石碑群は兵士たちの墓標ではないかと考えられています。描かれている剣は倒した敵の数を表し、枕は安らかな眠りを願っているということです。実際に石碑の下から埋葬された人骨も発見されており、この説が定説となっています。

埋葬方法も特徴があり、人を縦にして埋葬していた為、あまり見られない方法なだけに謎が深まっています。

実はこのソド地方で、村の長老に伝わる伝説というのがあるといいます。その話によれば、ティヤの石碑群は16世紀頃、イスラムの王がキリスト教徒との戦い、その際亡くなった自軍の兵士を弔うため建立したといいます。

世界遺産ティヤは未だに確固たる説明がなされていない、不思議な場所です。その上、エチオピアの人々もこのティヤがどこにあるかわからないことも多い、世界遺産の中でも知名度が低いのだとか。

実際訪れる際にはしっかり場所を覚えていかれたほうがいいかもしれません。首都アディスアベバからミニバスで一本で行くこともできるようなので、行きやすい場所ではあるのですが…。

石碑がメインなので、石がお好きな方やパワースポット的な場所が好きな方にはオススメです。宿泊施設も一応現在、1件程あるといいます。

周りは草原と農村の一帯なので、静かな時を過ごせる場所でもあります。もし、本当に墓石だとしたら、戦いに疲れた兵士たちがゆっくり休める最高の場所だと思います。

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