エチオピア世界遺産

コンソの文化的景観

世界遺産「コンソの文化的景観」はエチオピア連邦民主共和国の南部、コンソ地方の標高2000mという高地にあります。 約55k㎡におよぶ広大で乾燥した荒涼地域です。「コンソの文化的景観」とは、この厳しい環境でも、21世代、400年以上に渡り共生してきた人々の暮らしを評価し、2011年に世界遺産に登録されることになったのです。

ここに暮らす人々…とは、エチオピアの人々というよりも少数民族コンソ族のことを指します。彼らは、①コミュニティでの人間同士の分かち合い②社会的な絆と団結③物を無駄にしない知識や慣習という考え方を持ち、代々自然環境と人間との共存を実現してきました。

彼らの知恵と工夫を凝らした暮らしぶりは、傾斜地に段々畑を作る、険しい崖や土地に石を積み上げて道を作るなど、決して何かを壊したりなくしたりせず自然にあるものを使って上手に人間も暮らせるようにしています。畑で作物を作り今なお、自給自足の生活を続けているのです。

コンソの文化的景観ならではの、自然との共存しながら、自然を敬っている民族だからこその伝統的な葬儀の儀式方法もあります。「ワーガ」と呼ばれる木彫りの像を作り、家の門におくというものですが、この「ワーガ」かなり大型の木像なんです。祖先神を祀っているもので擬人化されており、英雄的な男性像やその妻たちなどを表現しているといいます。

伝統的には門におかれますが、今では通路など少し簡易的な儀式となりつつあるようです。

これらの世界遺産になっているコンソ族の生活様式だけでなく、自然共存の街ならではの神聖な森もいくつか存在しています。

コンソの文化的景観には「ポゴラの森」とよばれる3つの森があります。「カラ」「バマーレ」「クーファ」です。いずれもコンソ族の信仰にふかくつながっている森たちです。

「カラ」は最も利用されている森です。聖職者も森のそばに住んでおり、コンソ族の人が結婚する時には結婚前の男性が2カ月滞在する≪ケノタ≫という場所もこの森にあります。また女性が儀礼を受ける≪コルトマ≫もまたカラにあるのです。

「バマーレ」はもともとビャクシンという木が多くあった森でした。ビャクシンは、「ワーガ」を作る際用いられる木です。しかし1974年~1987年頃に大規模伐採されてしまい、今はユーカリの木がほとんどになっています。またこの森にはコンソ族の精神的指導者が住んでおり、今でも教えを街の人々に説いているといいます。

「クーファ」は古代の墓が残されている森です。
いずれの森も、それぞれの役割をもち、コンソの文化的景観の一部としてコンソ族の所縁の地になっています。

エチオピア正教やキリスト教を信仰する人の多いエチオピア内にあり、独自の自然教ともいえる信仰を長く維持してきているコンソの街。

少し変わった雰囲気を感じ、自分も自然に戻ったかのような癒しと、長年の戦争の影響による石垣の要塞のような集落を見て複雑な気持ちになる方も多いとか。

いろいろな事を教えてくれる世界遺産・コンソの文化的景観に一度訪れてみてはいかがでしょうか。

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