ブルガリア世界遺産

リラ修道院

リラ修道院は、ブルガリア西部、首都ソフィアから117キロ、リラ山脈の山中にあるブルガリア正教会の修道院です。10世紀前半の創設以来、正教会の総本山として、ブルガリアの人々の信仰の中心であり、文化的にも重要な拠点として、大切にされてきました。

各時代のブルガリアの統治者たちは、この修道院を保護し、またオスマン・トルコに征服されていた時代には、ブルガリア民族としての精神的な主柱的存在になっています。そして現在も、ブルガリアで最も有名で、人気の高い観光名所です。1983年にはユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。

■リラ修道院とブルガリア正教会
現在、ブルガリア人の8割が、ブルガリア正教(東方正教会)を信仰しています。東方正教会とは、ローマカトリックやプロテスタントなどの西方教会に対して、11世紀頃に分れた古いキリスト教の教派で、各地ではその組織が国名を関した名で呼ばれます。ブルガリア正教会の他に、隣国のルーマニア正教会、ギリシア正教会、ローマ正教会などが代表的です。

ブルガリアを知る上で、この正教会を抜きにすることはできないでしょう。ブルガリア各地で行われる祭りや行事が、正教会に基づいたものだからです。その中で、世界遺産となったリラ修道院は、古くから繁栄し、人々に守られ続けた教会です。各時代の建築的・芸術的遺物や貴重な写本などが何世紀にもわたって保存されており、ブルガリアの歴史と文化の中心地として、現在も非常に貴重な存在なのです。

しかし14世紀末に、イスラム教徒のオスマン・トルコに征服され、状況が変わります。500年の長い支配下で、キリスト教もブルガリア語も制限されましたが、このリラ修道院は黙認されたため、ブルガリアの信仰と文化を保存することができました。

■世界遺産「リラ修道院」の見どころ
「リラ修道院」の総面積は8800平方m、ちなみに東京の武道館の建物の面積が8132平方mです。この中に、教会堂や居住施設、塔、博物館などがあります。

リラ修道院の中心となる「聖母教会」は、19世紀に再建されました。内部に埋め尽くされた極彩色のフレスコ画はブルガリア独自の芸術性を持ち、傑作との呼び名が高いものです。こちらは破壊されたための再建ですが、最も古い建造物は14世紀のものがあります。これが「フレリョの塔」で、内部には当時の壁画も現存しています。ただし、この塔の公開は夏季のみです。

他にも、リラ修道院には多くの遺物が残されているため、修道院博物館が設置されています。展示品の中でも特に「ラファイルの十字架」が有名です。

■リラ修道院とリラ修道院自然公園の地理と観光
リラ修道院は、リラ修道院自然公園の中、標高1100mの森林の中にあります。首都ソフィアからの車窓は、都市から田園風景、そして森林へと続き、素晴らしい景色です。また、修道院から自然公園へのトレッキングコースもあり、ハイキングを楽しむこともできます。

修道院からの遊歩道を約4キロ進むと、リラ修道院を設立したと考えられている聖イワン・リルスキーが修行したとされる洞窟があります。現在は、そこに聖イワン・リルスキー就寝教会があります。

リラ修道院には一般客向けの宿泊施設もあります。ソフィアからバスで3時間程度ですが、観光には1日ツアーに参加することをお勧めします。

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