オランダ世界遺産

アムステルダムの防塞線

海面より低い土地が多いオランダでは、防衛にも“水”を利用しました。万里の長城を例にするまでもなく、城砦や城壁が作られるのが一般的な中、オランダの防衛では、水の防塞線で囲みました。1996 年には「アムステルダムの防塞線」として、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されています。

●オランダの二つの首都
世界の国々には、時に首都より有名な都市があります。アムステルダムとハーグもその一例でしょう。ここでは、二つの都市の歴史をご紹介します。訪れる際に、知っておくと興味深さが増すと思います。

実は、オランダには、憲法上の首都と事実上の首都の、二つの首都があるのです。前者がアムステルダム、後者がハーグです。アムステルダムは黄金時代を謳歌した国際的な都市ですが、現在の首都機能を持っているのがハーグなのです。

アムステルダムにある王宮が離宮的なのに対し、ハーグには王宮の他にハウステンボス宮殿、中央官庁や各国の大使館があり、さらには国際司法裁判所などの100 以上の国際機関があります。

そもそも、オランダ王国が成立する前、16~18 世紀のネーデルランド連邦共和国(現在のオランダとベルギー北部)の政府はハーグにありました。その後に成立したネーデルランド連合王国(現在のオランダとベルギー)の首都は、ブリュッセルとハーグの2 年ごととなり、1830 年にベルギーが独立すると、オランダはアムステルダムを首都に定めましたが、政府はハーグから動きませんでした。
そして、二つの大戦を経て、アムステルダムとハーグの関係は現在に続いています。

●世界遺産「アムステルダムの防塞線」の見どころ
「アムステルダムの防塞線」は、1883~1920 年に建設されました。全長は135km の堤防に、45 の要塞を配して、アムステルダムを囲んでいます。この防塞線により、広大な干拓地の水位を上げ、徒歩でも船でも進みにくい、絶妙な深さにして、アムステルダムの街を敵より守るはずでした。

しかし、完成は20 世紀に入ってからです。残念ながら第1次世界大戦ではすでに戦闘機が導入されており、防衛として機能することはありませんでした。

軍事的には利用されることのなかった「アムステルダムの防塞線」ですが、水を使った防衛はオランダ独特のものであり、世界遺産となったことからも分かるように、一見の価値があります。

オランダの歴史や文化、そして自然にかなった防塞線です。見学には自転車を使うのが人気ですので、ぜひ、サイクリングを楽しんでみてください。

●アムステルダム美術観光
アムステルダムの観光については、運河の記事でもご紹介しましたので、ここでは市内にたくさんあるアートスポットのうち、特にお勧めを絞ってご紹介しましょう。

まずは「アムステルダム国立美術館」からご紹介するのが相応しいでしょう。美術ファンならずとも、アムステルダム訪問の際には、必見と断言できます。ここは、世界でも特に有名な絵画の一つ、レンブラントの『夜警』を筆頭に、オランダの文化を知る美術品の宝庫です。

国立美術館の後は、近くの「ファン・ゴッホ美術館」や「アムステルダム近代美術館」にも足を伸ばしましょう。ちなみに2012 年から13年4月まではゴッホ美術館が改装中となりますのでご注意を。

歴史好きには、「アムステルダム歴史博物館」や「海洋博物館」などもお勧めです。また、変わったところでは、「アムステルダム・チューリップ博物館」や「マダムタッソーろう人形館」、そして「アンネ=フランクの家」もアムステルダムの中心部にあります。

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