オランダ世界遺産

ベームスター干拓地

ヨーロッパ北西に位置するオランダ王国は、北海に面し、ライン川の下流地帯となっていて、国土の四分の一は海面より低い位置にあります。湿地帯が多く、侵入する海水とも戦い続けなければなりませんでした。

オランダでは、古くから堤防を築き、侵入してくる海水を排水して干拓地とすることで、国土を広げてきました。その中で、「ベームスター干拓地」は、まさにオランダを代表する風景として有名です。1999年にはユネスコの世界遺産(文化遺産)として登録されました。

●オランダの干拓(ポルダー)
作家・司馬遼太郎は『街道を行く オランダ紀行』の中で、“まことに世界は神がつくり給うたが、オランダだけはオランダ人がつくったということが、よくわかる”と述べています。オランダ人が干拓によって自らの国土を作り上げてきたことに対する誇りを語った言葉を、司馬遼太郎も実感し、褒め称えたのです。

ご存じの方も多いと思いますが、干拓を簡単に確認しておきますと、海や湖などに堤防を作って区切り、エリア内に水路や水門を設けて排水をして土地を干上がらせることです。

念のため確認しておくと、干拓地と埋立地は違います。埋め立てと言えば、古くは江戸時代に東京湾をゴミ(当時は有機ゴミ)で埋め立て、どんどん街を広げていったのは有名でしょう。一方の干拓は、有明海沿岸が有名でしょうか。広大な干拓地は、農地として活用されています。
この日本の干拓も、オランダからの強い影響を受けています。

オランダでは11世紀には干拓が始まっており、オランダのイメージとしてある風車も、この干拓地(ボルダー)から水をくみ上げ、排水させるために作られたものなのです。世界遺産となった「ベームスター干拓地」は、17世紀に作られ、現在もオランダを代表する景観を見せています。

●世界遺産「ベームスター干拓地」の見どころ
「ベームスター干拓地」は、1607〜1612年に作られました。2012年の今年は、干拓地400周年ということで、様々なイベントなども催されています。

果てしなく続くような広い平地に水路が張り巡らされ、風車のある風景は、のどかで美しく、17世紀のままです。この世界遺産を訪れる目的は、おもにこの景観を楽しむこととなるでしょう。

干拓地の中心地にある街「ミッデンベームスター(中央ベームスター)」には、広場や教会、ルネッサンス様式の邸宅が並び、中心を離れて行くと、オランダ特有の民家・農家の建物が点在していきます。

ベームスターは特に牧草地として活用されており、青々とした牧草地に放牧される牛が姿を見せます。

●ベームスター観光とベームスターチーズ
ベームスターは、オランダの北西部の北ホラント州にあります。日本からの観光としてはメジャーではないかもしれませんが、アムステルダムから車で30分の所にありますので、ゆったりとオランダ観光を楽しむプランなら、ぜひ訪れてみたいところです。
アイセル湖畔に宿をとって、オランダの田園地帯をゆったりと楽しむのも良いでしょう。

また、ベームスターはチーズで有名なところでもあります。この地の牧草地で育った乳牛で作られた「ベームスターチーズ」は、オランダ王室御用達の伝統の味です。

ベームスターとアムステルダムの中間、アイセル湖畔の街「エダム」へ足を伸ばすのもお勧めです。中世を再現した「エダムのチーズ市」は夏の間は毎週開催されていますので、ぜひ行ってみてください。アムステルダムからバスがありますので、日帰り旅行に最適でしょう。

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