韓国世界遺産

大韓民国の歴史的村落:河回と良洞

韓国国内にはいくつかの歴史村・民族村があり、古の生活を垣間見ることができます。韓国の伝統的な生活習慣から、〈村〉にはいくつか種類がありますが、城郭に囲まれた〈邑城村〉や氏族が集まる〈氏族村〉が代表的でしょう。韓国国内各地に観光地として現存している〈村〉の中で、「河回村(ハフェマウル)」や「良洞村(ヤンドンマウル)」は、韓国の代表的な〈氏族村〉として有名です。2010年には、「大韓民国の歴史的村落:河回と良洞」として、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。

●李氏朝鮮(李朝)時代の人々の暮らし
李朝は厳密な身分階級が成立していました。まず、支配階級の〈両班(ヤンバン)〉。そして被支配階級として農工商に従事する〈常人〉。その中間に位置し、医学や天文・法律・通訳などの専門職を世襲している〈中人〉、そして最下層の〈賤人〉がいます。

李朝時代の人々の生活は、国教である儒教の考え方に基づき、また各階級によって職業が限定されて、人々は暮らしていました。さらに、姓氏や故郷を同じくする血縁関係の社会集団による〈氏族村〉が形成され、李朝後期には全体の約8割が氏族村であったと考えられています。しかも、〈村〉の中には、今も続いているところがあるのです。

「河回村」と「良洞村」は、両班の〈氏族村〉として、韓国でも最も古い歴史を持つ、代表的なものです。

●世界遺産「大韓民国の歴史的村落:河回と良洞」の見どころ
「大韓民国の歴史的村落:河回と良洞」は、二村一緒の登録となっていますが、場所は離れていますので、一つずつご紹介しましょう。

「河回村」は韓国東南部の安東市内より車で40〜50分の所にあります。16世紀より600年、富山柳氏が代々暮らしており、有名な儒学者や政治家を多数輩出しました。現在の約130世帯の大半が富山柳氏です。

村は、樹齢600年のご神木である欅を中心に、川に向かって伝統的な家々が保存状態良く建っています。大きな瓦葺の家の周りに小さな藁葺きの家々が並んでいるのも特徴的です。また「河回村」の名の通り、村をS字に囲むように川が流れています。その自然の美しい景観は、対岸の芙蓉台から見下ろすことができます。

一方の「良洞村」は、同じく韓国東南部、安東市よりやや南の慶州にあります。市内からは車で30〜40分程度です。慶州孫氏とヨ江李氏(ヨは馬ヘンに麗)の二つの名家によって500年以上続いている村です。国内の氏族村の中でも特に名門の土地であり、李朝時代に数々の名士を輩出しました。

村は最大規模を誇り、4つの渓谷と2つの山の稜線、そして川の畔と、風水上にも素晴らしい自然環境です。また村には数多くの建物(韓屋)が文化財に指定されておりますが、山間の村は歩いて見学するのは時間も掛かり、体力も必要ですので、特に有名な4つの建物に絞って観光することが多いようです。しかし、じっくりと見学したい場合は、韓屋民宿の宿泊も可能ですし、日本語ガイドを利用するのも良いでしょう。

●安東河回村と慶州良洞村の地理と周辺観光
安東はソウルからバスで3時間半ほどです。世界遺産「河回村」は国の無形文化財に指定されている「河回別神グッ仮面劇」も有名で、3〜12月の間は週末ごとに公演されています。村内には河回世界仮面博物館もあります。

秋には世界的に有名な「安東国際タルチュムフェスティバル」も開催され、多くの観光客が伝統的な仮面劇を楽しんでいます。
慶州に関しては、「慶州歴史地区」をご参照ください。

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