韓国世界遺産

昌徳宮

昌徳宮(チャンドックン)は、法宮(王の住む正宮)である景福宮の離宮として創建されました。自然の景観を生かすように宮殿が配され、また美しい庭を持つ、この離宮は、「韓国的な美が最もよく表現されている場所」と絶賛されています。それは、離宮であるにもかかわらず、景福宮よりも歴代の王が長く滞在したことからも、いかに愛された離宮であることが分かるでしょう。1997年には、景福宮を差し措いて、昌徳宮がユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。

●李氏朝鮮王朝(李朝)の美術工芸
昌徳宮は李朝の美意識の結晶です。壮麗な景福宮と比べると小振りで、豊かな自然の中にある穏やかな趣きのある宮殿といった印象ですが、それこそが〈韓国的な古宮〉と称される理由です。

美術工芸においても、〈李朝の美〉を日本では、端正で華やかな美というより、不作為で素朴な中にある美を見出すことで、愛されてきました。その筆頭が陶磁器「李朝白磁」です。中国の技術の精髄による完璧な色と形の白磁よりも、李朝白磁の持つ温かい色味と柔らかさを、日本でも好む人がたくさんいます。

李朝でもう一つ有名なのが「李朝家具」です。儒教精神の下、王朝の上流階級が好んだ簡潔で優美なフォルムが、現在でも模して作られるほど愛されています。

このような美術工芸品を見るには、景福宮の敷地内にある「韓国国立民俗博物館」や、約22万点の美術高下員品を所蔵している「韓国国立中央博物館」などがお勧めです。

●世界遺産「昌徳宮」の見どころ
「昌徳宮」は、宗廟の北西、景福宮の北東に位置し、北岳山の麓の端にあります。景福宮が法宮に相応しく、直線に進む大路の正面に威風堂々と、各殿も規則的に建設されるのに対し、昌徳宮はその自然の地形に添い、丘や渓流に調和するように各殿が配置されています。その規模も1/3です。

創建は1405年、秀吉の侵攻により景福宮と共に焼失しますが、1623年に再建され法宮となりました。王朝末期の1868年に景福宮が再建されると、再び離宮となっています。

現在の「昌徳宮」は、現存する宮殿の中で、最も創建時の面影を残していると言われており、特に正門「敦化門」は創建当時のものが現存。また、庭園「後苑」は秘苑と呼ばれ、韓国の代表的な庭園です。

昌徳宮は、2010年5月より後苑をのぞく宮殿の殿閣エリアは自由に観覧可能となりました。しかし、後苑は入場制限をしており、ガイドと共に入場する必要があります。

●ソウルの地理と王朝文化観光
「宗廟(前記事参照)」では、寺院の紹介をしましたので、ここではソウルの王宮関連の建物をご紹介しましょう。ソウルには李朝の五大宮があります。世界遺産「昌徳宮」はその一つです。

まずは、遷都とともに建設された法宮「景福宮(キョンボックン)」。地下鉄で景福宮駅を出るとすぐに、正門である〈光化門〉が目に飛び込んできます。五大宮の中で最も大きく、現在では復元工事も進んで、往時の壮大な姿を見せています。敷地内の国立民族博物館や国立古宮博物館もお勧めです。

「昌慶宮(チャンギョングン)」は昌徳宮の東にある離宮。この正殿〈明政殿〉は1483年に創建され、現存する朝鮮王宮の最古の正殿です。昌慶宮と昌徳宮が「東闕」と呼ばれるのに対し、「西闕」と呼ばれる宮殿が「慶熙宮(キョンフィグン)」、1623年創建の離宮です。現在のものは再建した姿ですが、最盛期には100を超える宮殿がありました。敷地内のソウル歴史博物館も必見です。

最後は「徳寿宮(トクスグン)」です。ここは、近代化の波を受け、韓国の宮廷建築と西洋建築様式があるのが特徴です。ビジネス街にあって、都会のオアシスのようなところです。

国でさがす
イタリア
スペイン
中国
フランス
ドイツ
メキシコ
イギリス
インド
ロシア
アメリカ
オーストラリア
ブラジル
ギリシャ
日本
カナダ
スウェーデン
イラン
ポルトガル
ポーランド
チェコ
ベルギー
トルコ
オーストリア
ペルー
スイス
韓国
オランダ
ブルガリア
エチオピア
キューバ
アルゼンチン
クロアチア
ノルウェー
フィンランド
ルーマニア
ハンガリー
チュニジア
南アフリカ
モロッコ
スリランカ
アルジェリア
エジプト
タンザニア
インドネシア
ベトナム
コロンビア
オセアニア
南米
中米
西・中央アジア
東南アジア
中東諸国
アフリカ
旧ユーゴ
バルト三国
旧ソ連地域
中央ヨーロッパ
北欧
知られざる小国