韓国世界遺産

宗廟

宗廟(チョンミョ)は、朝鮮王朝(李氏朝鮮/李朝)の歴代の国王と王妃の神位を奉った霊廟です。王朝とっては、宗教的にも政治的にも、王位を高めるための重要な空間であり、王宮よりも先に建造されました現在でも年に一度、王朝の祭礼儀式である「宗廟祭礼祭」が行われます。1995 年には、「宗廟」はユネスの世界遺産(文化遺産)に登録されました。また、2009 年には「宗廟祭礼際」も世界無形遺産に登録されいます。

●李氏朝鮮王朝(李朝)と儒教
朝鮮王朝は高麗王朝を廃し、1392 年に成立しました。ちなみに「朝鮮王朝」は、日本では「李氏朝鮮(るいは李朝)」と呼ぶ方が一般的です。なぜなら古代にも朝鮮という国号があったためです(日本では衛氏鮮などとも)。朝鮮では古代のほうを「古朝鮮」と呼んでいます。

李朝では、これまでの新羅や高麗王朝とは異なり、仏教を排斥して儒教を国教としました。といってもこの廃仏政策そのものは、5 世紀に及ぶ王朝の歴史の中で、緩和したり強化したりと、寺院も完全になくなった訳ではありません(「石窟庵と仏国寺」記事参照)。

李朝は、王権や支配階級の地位を高め、儒教を新しい国家を作る上で積極的に利用しました。しかし、教には仏教やキリスト教のような神に祈るための寺院や教会はありません。その代わりに、李朝を興した王太祖は、先祖をあがめ、氏神と自然神から伝統性と権威を与えられた象徴的な建物として、「宗廟」を王宮隣に、真っ先に建設したのです。そして、歴代の王と王妃、開国の功臣を祀りました。

●世界遺産「宗廟」の見どころ
「宗廟」は、李朝の首都・漢陽(現在のソウル)にあります。李朝の祖・太祖は、遷都した1394 年に宗を建設しました。その後秀吉軍に破壊されましたが、1608 年に再建され、現在に至ります。

「宗廟」は歴代の朝鮮王と王妃を祀る〈神殿〉であるため、建物は宮殿とは趣きが異なり、装飾性を抑え荘厳さを醸し出した建築美を持っています。主殿である「正殿」は、世界でも最大規模の木造建造物であり細長いシンメトリーの建築は、「朝鮮王朝最高の建築芸術」と言われています。他にも敷地内には、永寧殿望廟楼、典祀庁など見学ポイントがいろいろありますので、文化財案内員のガイドを利用すると良いでしょう。ガイドツアーは決まった時間に行われており、日本語のガイドも1 日に何回かあります。

また、毎年5 月の第一日曜日に行われる「宗廟祭礼祭」は、李朝の衣装をまとい、祭礼楽なども行われ往時の儀式が再現されています。この祭には1 千人以上の人員によって行われる大規模な儀式で、多くの光客が集まる一大イベントです。

●ソウルの地理と寺社観光
「宗廟」は首都ソウルの中心部・鍾路区にあり、地下鉄などを利用すれば便利です。ソウルは人気の観光地で、観光スポットも多いので、ここでは宗廟と同じ鍾路区内の寺社関連に絞ってご案内しましょう。
まずは、「社稷壇(サジッタン)」です。太祖は王宮建設時に、左右に宗廟とこの社稷壇を建設しまた。地と五穀の神を祀っています。

「文廟(ムンミョ)」は、1398 年創建、1601 年に再建された、孔子を祀った建物です。現在は成均館(進は李朝が国家の儒学校として設立した成均館)内にあります。また三国志の英雄・関羽を祀った関帝廟「廟(トンミョ)」もあります。秀吉軍の撃退を記念し、1602 年に建設されました。
仏教施設としては、大韓仏教曹渓宗の総本山である「曹渓寺(チョゲサ)」があります。1395 年に創建れ、毎年旧暦4 月8 日の釈迦誕生祭には、提灯行列で賑わいます。

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