韓国世界遺産

海印寺大蔵経板殿

韓国三宝寺刹の一つ、海印寺は「高麗大蔵経」が完全のまま、収められていることで有名です。新羅王朝に続き、仏教を厚く保護した高麗王朝は、海印寺を国刹とし、1236年より16年掛けて制作した膨大な大蔵経を収めました。経典は8万以上の版木に刻まれているにもかかわらず、現在も欠けることない素晴らしい保存状態であり、現存する大蔵経の中でも、まさに奇跡のような文化財です。1995年には、「海印寺大蔵経板殿」として、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。

●韓国三宝寺刹(三代名刹)
韓国では、名刹のうち「三宝寺刹」と呼ぶ特別の寺院があります。「三宝」とは、仏教の宝である仏・法・僧のことです。その宝をそれぞれ擁した三寺院を三宝寺と呼びます。

一つめの「仏」、仏宝寺刹が〈通度寺(トンドサ)〉です。新羅時代の646年、唐から仏舎利と袈裟を持ち帰った僧が、奉納するために創建した寺と言われています。仏舎利を奉っているかわりに、大雄殿(本堂)には仏像がないのも、この寺院の大きな特徴です。釜山から北へ1時間程度、寺院入口から本堂に向かう遊歩道は松の木と渓流の遊歩道が美しいことでも有名です。

次の「法」、法宝寺刹が、世界遺産の「海印寺大蔵経板殿」を擁する〈海印寺(ヘインサ)〉です。

そして最後の「僧」、僧宝寺刹が〈松広寺(ソンクァンサ)〉です。新羅末期に創建され、長い歴史の中で多くの高僧を輩出しました。現在も韓国を代表する禅寺で、文化財も多く見どころ満載の名刹です。光州または順天からバスで1時間半程度です。

●世界遺産「海印寺大蔵経板殿」の見どころ
「海印寺大蔵経板殿」は韓国南部の慶尚南道陜川郡の伽耶山南西側の麓にあります。創建は新羅時代の802年、その後何度か火災に見舞われており、現在の本堂は1817年に再建、その他の現存の建造物も再建されたものが大半です。その中で、「高麗大蔵経」を収めるために作られた「海印寺大蔵経板殿」は焼失を免れたため、収められた経典と共に、李氏朝鮮時代初期の伝統的な木造建築様式を残しています。

この「高麗大蔵経」を収める倉としての目的のみに作られた建物が、現在まで経板を保存するための素晴らしい条件を備えていました。装飾性を排し、シンプルな建物の造形美を見せつつ、驚くことに、室内の防湿や温度調整、通風に加え、経板の陳列の方法などが、科学的に設計されています。そのため、建物は海印寺境内の最も高く、しかも西南の方向に向かって最も陽が良く当たる位置に建てられています。

経板は3年間海水につけ乾燥させた上で漆を塗ったもので、8万が並んだ様子は壮観です。外からですが、本物の大蔵経を見学することができます。

●海印寺と陜川の地理と観光
海印寺は、外国人観光客にとってアクセスが良いところとは言えません。しかし、ぜひ行ってみたいところでしょう。ソウルから韓国高速鉄道(KTX)約2時間の大邱(テグ)に行き、そこからバスで1時間半、釜山からですとKTXで大邱までが1時間半ですので、やや近いです。

また、海印寺は、仏教の聖地であり、朝鮮八景の一つとしても名高い伽倻山にあります。現在は国立公園になっていますので、大自然の景観を楽しむのもお勧めです。

周辺には、「陜川映像テーマパーク」があり、1950年代の平壌の市街地を再現したセットなどが人気です。ここで、韓流の大人気ドラマ「エデンの東」や映画「ブラザーフット」が撮影されました。

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