スイス世界遺産

アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群

学校で習う歴史は、だいたい人類の進化から始まって、四大文明、ギリシャ・ローマ時代……と続いていきます。四大文明は確かにすごいものですが、だからといって、四大文明以外の地域には全く文明がなかったわけではありません。今回紹介する世界遺産、アルプス周辺の先史時代の湖上住居遺跡群も、歴史の教科書には載っていない先史時代の人々の生活を垣間見れるものの一つです。

さて、この世界遺産は、ヨーロッパの非常に広い地域に渡って広がっています。世界遺産登録されている遺跡がなんと100以上あるのですが、そのうち半分以上にあたる56の遺跡がスイスにあります。その他には、フランス、オーストリア、ドイツ、イタリア、スロベニアに点在しています。この遺跡群に暮らしていた人たちは、紀元前5世紀あたりから栄え、その当時すでに栄えていたギリシャ文化とはまた別系統の文明を持っていた人たちで、ラ・テーヌ文化やラ・テーヌ人と呼ばれています。

ラ・テーヌとはスイス西部にあるヌーシャテル湖の北方にある村のことです。19世紀のある時、湖の水位が干ばつで大いに下がった時、発掘調査によって湖に立てられた杭が発見されました。この杭が、紀元前の人々が建てた家の土台で、どうやら彼らは湖の上に家を立てて暮らしていたらしいということがわかってきたのです。ここに暮らしていたのは、ギリシャ人とも後にスイスにやってくるゲルマン人とも違うケルト人で、現在ではイギリスやフランスの一部に暮らしている人たちです。アルプス周辺では良質の鉱石が出るようで、ラ・テーヌ文化の出土品には数多くの金属器が含まれているのが特徴です。

このラ・テーヌ村の近郊には、ラ・テーヌ文化の発見を記念して作られたラテニウムという考古学博物館があります。これは周辺で発掘されたラ・テーヌ期の出土品はもちろん、氷河時代から中世までのコレクションが大量に収められていて、まさにヨーロッパの歴史を通して知ることが出来る施設になっています。また、ラ・テーヌ村では前述の湖上住宅が復元されたものが展示されており、往時の様子を偲ぶことができます。

ラ・テーヌ村以外にも数多くの遺跡が点在しているのですが、残念ながら点在しすぎていてなかなか一度でまわるのは難しいようです。まずは入門編としてラテニウムの博物館に寄り、興味が出てきたらいよいよ遺跡ハンターとしてスイスやアルプス周辺の国々をめぐってみるのも面白いかもしれません。

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